機材レポート

キヤノン「EOS R」を3か月使ってわかった魅力【実写編】

クロップ機能やサイレントシャッターが便利

AFには、キヤノン独自の「デュアルピクセルCMOS AF」を搭載。これまでの同社ミラーレスや一眼レフEOSのライブビュー用に採用されていたAFシステムであり、その精度と追尾性能はいっそう進化したとのこと。

 

使用感としては、動体追従性に関して一眼レフには及ばないものの、スポーツのような激しく動く被写体以外なら、ストレスなく快適に撮影できると感じます。

 

AF測距点が非常に多く、画面の横88×縦100%という広範囲をカバーしている点は便利です。暗所での速度や合焦精度についても問題ありません。


AF設定画面。顔認識や瞳AFのほか、EVF撮影時にタッチパネルでピント位置を調整できる「タッチ&ドラッグAF」などを設定できます。

 


測距エリア選択モードは、1点や領域拡大、ゾーンAF、ラージゾーンAFなど7タイプから選択できます。

 

個人的に気に入った撮影機能としては、クロップ機能が挙げられます。画面中央部の領域をクロップすることで、約1.6倍の望遠効果を得る機能です。そもそも約3030万画素と高画素なので、クロップしても約1160万画素となり、用途によっては十分な画質が得られます。


静止画クロップ/アスペクトの設定画面。EF-Sレンズ装着時は自動的に1.6倍クロップとなります。

 


無音で撮影できるサイレントシャッターも便利です。電子シャッター使用のため、動体に歪みが生じたり、人工照明下でフリッカーが生じるケースもありますが、演奏会など役立つシーンはたくさんあります。

 


動画は、最大で4K・UHD(3840×2160)の記録に対応。4K動画のフレーム切り出しや4Kタイムラプス、Canon Log撮影、コンビネーションISなどの機能もあります。

 

【まとめ】画質には大満足。豊富なカスタム機能を自分のものにできるかがポイント

トータルとしては、新しい操作系に戸惑いはあるものの、フルサイズの一眼レフよりも一回り小さなボディながら、同等以上の高画質を楽しめる点は高く評価したいと思います。操作系に慣れるためには、豊富なカスタム機能を自分の撮影スタイルに応じてしっかりと設定しておくことが欠かせません。

 

レンズの光学性能を重視して一段上の高画質を求める人や、写真と動画の2つを素早く切り替えながら両方を楽しみたい人におすすめできます。


機動力の高さも大きな魅力。同じクラスのセンサーを搭載した一眼レフEOS 5D Mark IVに比べるとボディは一回り以上小型軽量です。

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