機材レポート

お手頃価格の小型軽量レンズ「XF16mmF2.8」で街スナップを撮ってみた

X-T30によく合う24mm相当のコンパクト単焦点「フジノンレンズ XF16mmF2.8 R WR」

当初は高価で重たい大口径が主にリリースされてきた富士フイルムXシリーズ用の交換レンズ。ラインナップがひと通り揃った現在は、明るさを抑える代わりに、小さくて価格も手ごろな単焦点レンズを「コンパクトプライム」として次々に発売している。

ミラーレスカメラ「X-T30」と同時に発表された「XF16mmF2.8 R WR」もそのシリーズに属する一本だ。「X-T30」と組み合わせても538gと軽く、常用レンズとしても適している。

 

フジノンレンズ XF16mmF2.8 R WR

カラーはブラックとシルバー。ブラックは発売中、シルバーは2019年5月発売予定。
 

 

■軽快で価格も手ごろなので常用レンズにも最適

35mm判換算で24mm相当の広角ながら単体では重さ155g、フィルター径も49mmとコンパクト。外装には金属を用い、Xシリーズの特徴である絞りリングを備えるなど高級感がある。9か所にシーリングを施すことで防塵防滴、耐低温構造も実現。

光学系は非球面レンズ2枚を含む8群10枚。解像力とボケ味を両立し、最短撮影距離が17cmと利便性も高い。広角レンズといえばスナップを思い浮かべるが、ネイチャーやスナップポートレートでも重宝するだろう。

フジノンレンズ XF16mmF2.8 R WR

レンジファインダー機用のオールドレンズのようなクラシカルなデザイン。付属の花形フードもコンパクトだ。レンズ構成は非球面レンズ2枚を含む8群10枚。高い解像性能と機動力を両立している。

フジノンレンズ XF16mmF2.8 R WR

 

 

■インナーフォーカスによる高速AFはスナップにも向く

35mm判換算で24mm相当といえば、一般的な標準ズームの広角端と同じ。街角でのスナップならこれ一本でも十分楽しめる。インナーフォーカスでAFが高速な点も頼もしい。

フジノンレンズ XF16mmF2.8 R WR作例(撮影:鹿野貴司)

FUJIFILM X-T30 XF16mmF2.8 R WR 絞り優先オート F2.8 1/105秒 ISO160 WB:オート

 

 

■フジノンレンズ XF16mmF2.8 R WR
[発売日]ブラック 2019年3月20日発売 / シルバー 2019年5月発売
[希望小売価格]55,000円(税別)
[レンズ構成]8群10枚(非球面レンズ2枚) [最短撮影距離]17cm [最大撮影倍率]0.13倍 [絞り羽根]9枚(円形絞り) [フィルター径]φ49mm [サイズ(最大径×長さ)]φ60×45.4mm [質量]約155g

 

 
〈写真・解説〉鹿野貴司