機材レポート

手軽で楽しい3種のコンバーターを堪能する!!『オリンパス PEN Lite E-PL2』

オリンパス PEN Lite E-PL2+コンバーターレンズ
「オリンパス PEN Lite E-PL2+M.ZUIKO DIGITAL 14-42ミリF3.5-5.6 II」と、3種類のコンバーターレンズ。装着しているのは「フィッシュアイコンバーター FCON-P01」。その前が「ワイドコンバーター WCON-P01」で、奥が「マクロコンバーター MCON-P01」。

 先月末(1月28日)に発売された『オリンパス PEN Lite E-PL2』は、少し前に発売された「PEN Lite E-PL1s」の上位モデルにあたる。その機能面でのウリは、前回紹介したとおりアートフィルターに「ドラマチックトーン」などが加わった点。また、アートフィルターに「アートフレーム効果」などの作画効果が追加できる「アートエフェクト」対応…といった点などですナ。

 だが、これら本体の機能とは別に…いや、もしかしたら、それ以上に注目されているのが、同時にデビュー(発売日ではない)した、各種の撮影アクセサリーである。Bluetooth通信対応のスマートフォンなどにJPEG画像が送信できる「コミュニケーションユニット PENPAL PP-1」とか、フレキシブルアーム式LEDライト「マクロアームライト MAL-1」とか。マクロアームライトは面白いねぇ。コレ、ボクも含めて、多くの人が「触角クン」って呼んでるに違いない(笑)。

 そして、画角や描写の変化が簡単に楽しめる”3種類のコンバーターレンズ”も、多くの人が注目しているに撮影アクセサリーだろう。『フィッシュアイコンバーター FCON-P01』と『ワイドコンバーター WCON-P01』と『マクロコンバーター MCON-P01』、である。普通、レンズ交換式のカメラで「コンバーターレンズ」といえば、交換レンズとボディの間に装着する”リアタイプ”のテレコンバーターが思い浮かぶけど、今回の3種類のコンバーターは交換レンズの先端部に装着する”フロントタイプ”。そういえば、一部のレンズ一体型コンパクトデジカメには、この手のタイプの撮影アクセサリーがあるよね。

チューリップの群生(『フィッシュアイコンバーター FCON-P01』使用)
チューリップの群生・FCON-P01で撮影
標準ズームのM.ZUIKO DIGITAL 14-42ミリF3.5-5.6 IIに「フィッシュアイコンバーターFCON-P01」を装着すると、20.8ミリ相当(35ミリ判換算)の画角のフィッシュアイレンズに早変わり! 一般的な魚眼レンズって画角が広過ぎて画面構成に苦労するけど、この程度の画角ならかなり使いやすいよねー。
◆オリンパス PEN Lite E-PL2 M.ZUIKO DIGITAL 14-42ミリF3.5-5.6 II+FCON-P01(14ミリ→10.4ミリで撮影) 絞り優先オート F11 1/40秒 WBマニュアル ISO400 4032×3024ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)

チューリップの群生(通常撮影)
チューリップの群生・通常撮影
◆オリンパス PEN Lite E-PL2 M.ZUIKO DIGITAL 14-42ミリF3.5-5.6 II(14ミリで撮影) 絞り優先オート F11 1/40秒 WBマニュアル ISO400 4032×3024ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)

狛犬と神社(『フィッシュアイコンバーター FCON-P01』使用)
狛犬と神社・FCON-P01で撮影
◆オリンパス PEN Lite E-PL2 M.ZUIKO DIGITAL 14-42ミリF3.5-5.6 II+FCON-P01(14ミリ→10.4ミリで撮影) 絞り優先オート F5.6 1/25秒 -0.3補正 WB晴天 ISO400 4032×3024ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)

江の島 夕景(『フィッシュアイコンバーター FCON-P01』使用)
江の島 夕景・FCON-P01で撮影
◆オリンパス PEN Lite E-PL2 M.ZUIKO DIGITAL 14-42ミリF3.5-5.6 II+FCON-P01(14ミリ→10.4ミリで撮影) 絞り優先オート F8 1/200秒 WBオート ISO200 4032×3024ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)

オリンパス PEN Lite E-PL2+M.ZUIKO DIGITAL 14-42ミリF3.5-5.6 II+ワイドコンバーターWCON-P01
M.ZUIKO DIGITAL 14-42ミリF3.5-5.6 IIに『ワイドコンバーター WCON-P01』を装着するの図。「22ミリ相当」という使いやすい広角の画角が得られるが、被写体によっては歪曲収差が少し気になるかも…。

公園内のテーブル&椅子(『ワイドコンバーター WCON-P01』使用)
公園内のテーブル&椅子・WCON-P01で撮影
標準ズーム「14-42ミリ」でも、広角端の28ミリ相当なら”そこそこワイドな画角”が得られる。…でも、後ろにあまり引けない(下がれない)場所や状況だと「もっと広くダイナミックに写し込みたい!!」と不満に感じることも多い。ここでの比較作例でもわかると思うけど「ワイドコンバーター WCON-P01」装着時の「22ミリ相当」の画角なら、そんな不満がかなり解消されるヨ。
◆オリンパス PEN Lite E-PL2 M.ZUIKO DIGITAL 14-42ミリF3.5-5.6 II+WCON-P01(14ミリ→11ミリで撮影) 絞り優先オート F11 1/125秒 WBオート ISO200 4032×3024ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)

公園内のテーブル&椅子(通常撮影)
公園内のテーブル&椅子・通常撮影
◆オリンパス PEN Lite E-PL2 M.ZUIKO DIGITAL 14-42ミリF3.5-5.6 II(14ミリで撮影) 絞り優先オート F11 1/125秒 WBオート ISO200 4032×3024ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)

公園内の池の風景(『ワイドコンバーター WCON-P01』使用)
公園内の池の風景・WCON-P01で撮影
◆オリンパス PEN Lite E-PL2 M.ZUIKO DIGITAL 14-42ミリF3.5-5.6 II+WCON-P01(14ミリ→11ミリで撮影) 絞り優先オート F8 1/100秒 WBオート ISO200 4032×3024ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)

スイセンのクローズアップ(『マクロコンバーター MCON-P01』使用)
スイセンのクローズアップ・MCON-P01で撮影
14-42ミリF3.5-5.6 IIの最大撮影倍率は0.19倍(35ミリ判換算で0.38倍相当)である。これに「マクロコンバーター MCON-P01」を装着すると、その値は0.28倍(0.56倍相当)にアップするのだ。…って言っても、比較してみると微妙ちっくだなぁ(苦笑)。まあ、このマクロコンバーターの場合は、マスターレンズが「40-150ミリF4.0-5.6」や「14-150ミリF4.0-5.6」の時に、高い効果を発揮するんだけどね。
◆オリンパス PEN Lite E-PL2 M.ZUIKO DIGITAL 14-42ミリF3.5-5.6 II(42ミリ)+MCON-P01 絞り優先オート F5.6 1/2500秒 WBオート ISO200 4032×3024ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)

スイセンのクローズアップ(通常撮影)
スイセンのクローズアップ・通常撮影
◆オリンパス PEN Lite E-PL2 M.ZUIKO DIGITAL 14-42ミリF3.5-5.6 II(42ミリで撮影) 絞り優先オート F5.6 1/2000秒 WBオート ISO200 4032×3024ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)

青空に映えるロウバイ(『マクロコンバーター MCON-P01』使用)
青空に映えるロウバイ・MCON-P01で撮影
◆オリンパス PEN Lite E-PL2 M.ZUIKO DIGITAL 14-42ミリF3.5-5.6 II(42ミリ)+MCON-P01 絞り優先オート F5.6 1/1600秒 WBオート ISO200 4032×3024ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)

 いろんな画角や描写を得たいけど、各種の交換レンズを揃えるのは金銭的にツライ。それに、仮に揃えられたとしても、撮影現場でのレンズ交換は意外と面倒なのよネェ…。そう感じている人は多いだろう。だけど、今回の3種類のコンバーターレンズのような、レンズ先端部に装着する撮影アクセサリーなら、フィルター感覚で着脱できるので楽に…いや、着脱方式が「ねじ込み式」じゃなくて「バヨネット方式」なので、むしろフィルターよりも楽に扱えるんだよね。残念ながら、発売時期が延期になっちゃったけど(*)、描写性能も全体的に良好なので、標準ズーム「M.ZUIKO DIGITAL 14-42ミリF3.5-5.6 II」を所有しているユーザーにオススメできる撮影アイテムですヨ!

*2011年春発売