機材レポート

スナップを極めるために進化したのは? リコー「GR III」の魅力をプロが語る

【実写編】コンパクトなスナップシューターだから、いろいろなシーンで活躍

解像感の高いスナップが手軽に楽しめる

壁の細かい質感や、葉の一枚一枚がしっかり解像している。手ブレ補正機構SR を搭載したおかげで、とっさのタイミングや不安定な構えでも手ブレしにくく、高い解像力を生かした写真が楽しめる。高画質でスナップしやすいカメラだ。

RICOH GR III 絞り優先オート F8 1/160秒 ISO100 WB:マルチパターンオート

 

ISO3200まで常用で使える高感度画質

GR IIではISO感度の最高は25600だったが、GR IIIは画素数が増えながら高感度にも強く、ISO102400が可能になった。個人的にはISO3200までは常用域。ISO6400は高感度らしいノイズ感があるものの、拡大しない限り気にならない印象で、十分実用的だ。壁の細かい質感や、葉の一枚一枚がしっかり解像している。手ブレ補正機構SRを搭載したおかげで、とっさのタイミングや不安定な構えでも手ブレしにくく、高い解像力を生かした写真が楽しめる。高画質でスナップしやすいカメラだ。

RICOH GR III 絞り優先オート F4 1/50秒 ISO100 WB:太陽光

 

スローシャッター効果を手持ちで表現できる

約4段分の効果が得られる手ブレ補正機構SR(シェイクリダクション)の搭載で、スローシャッターに強くなった。しかも2段分の効果を持つNDフィルターを内蔵。明るい日中でも噴水の水を強調した、動感のある写真が撮れた。

 

RICOH GR III 絞り優先オート F16 1/10秒 -0.3補正 ISO100 WB:マルチパターンオート 内蔵NDフィルター使用

 

個性的なモノクロ作品づくりがカンタン

GRIIまでの「画像設定」と「エフェクト」が統合され、10種類の仕上がり設定が選べる。その中でもモノクロは4種類あり、ここではハードモノトーンを選択。路面に反射する強い光と、歩く人の長く伸びた影を強調した。

RICOH GR III 絞り優先オート F5.6 1/400秒 ISO100 WB:マルチパターンオート

 

GR IIIの楽しさが広がるアクセサリーが充実!

初代GR デジタルから、ワイドコンバージョンレンズや外部ファインダーなど、アクセサリーが豊富なのも特徴だった。GR IIIも21mm相当の超広角になるワイドコンバージョンレンズを用意。レンズアダプターGA-1に装着する。またGA-1単体で49mmのフィルターの装着も可能だ。そしてダークグレーカラーのリングキャップや、メタルホットシューカバーでドレスアップも楽しめる。こだわりのカメラらしく、見た目も意識したGR IIIに仕上げたい。


ワイドコンバージョンレンズGW-4
参考価格/27,000円

 


レンズアダプターGA-1
参考価格/5,400円
 
 

メタルホットシューカバーGK-1
参考価格/3,024円
 
 

リングキャップGN-1(DG)
参考価格/2,700円

 

GRシリーズ スペック比較

  GR III GR II
レンズ 約28mm相当F2.8(4群6枚) 約28mm相当F2.8(5群7枚)
撮像素子 有効約2424万画素
APS-CサイズCMOSセンサー
有効約1620万画素
APS-CサイズCMOSセンサー
画像処理エンジン GRエンジン6 GRエンジンV
ISO感度 ISO100~102400 ISO100~25600
AFシステム 位相差+コントラスト コントラスト
液晶モニター 3.0型約103.7万ドット(タッチパネル) 3.0型約123万ドット
動画機能 フルHD/60p対応 フルHD/30p対応
大きさ 幅109.4×高さ61.9×奥行き33.2mm 幅117×高さ62.8×奥行き34.7mm
質量 約257g
(バッテリー、記録メディア含む)
約251g
(バッテリー、記録メディア含む)
参考価格 121,500円 69,470円

 

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