機材レポート

【実写レビュー】大口径F1.2の味のある描写が魅力! フォクトレンダー「NOKTON 50mm F1.2 Aspherical」にEマウント版が登場

F1.2の大口径ながら長さを抑えたコンパクト設計。クラシカルなルックスで、電子接点を備えたαシリーズとの情報連動により、MF操作もすこぶるいい。絞り操作による描写力の変化を楽しめる。フォクトレンダー「NOKTON 50mm F1.2 Aspherical E-mount」はそんなレンズだ。

NOKTON 50mm F1.2 Aspherical E-mount
4月発売
希望小売価格/150,000円(税別)

 

ソニーαシリーズ対応のコンパクトで使いやすいMF単焦点

同スペックはすでにVMマウント版が発売されているが、今回新たにミラーレスのソニーαシリーズで使えるMFレンズとしてEマウント版が登場した。電子接点を備え、Exif情報連動はもちろん、MF操作時の拡大表示連動や、手ブレ補正機能に対する焦点距離伝達なども効く。MFながら、αシリーズの機能を引き出すことができ、非常に扱いやすいのが魅力だ。

▲フードはねじ込み式の金属製。絞りは指標環を押し込みながら180度回転させると黄色い指標になり、クリックレスになる仕様。MFリングの操作感は非常に滑らかで操作しやすい。

 

クラシカルなダブルガウス型をベースにした設計だが、非球面を多用して全長を短くしつつブラッシュアップ。F1.2開放から高い解像感で、なおかつ大きなニジミボケを楽しめる。後ボケの美しさは特に魅力で、若干軸上色収差も残るが、球面収差を残したニジミながらのソフトな描写は、優等生レンズとは異なる表現力が欲しいとき、力になってくれる。

▲ダブルガウス型をベースに、両面非球面レンズ2枚でブラッシュアップ。バックフォーカスも短く、ミラーレスのコンパクトさを損ねない。無限遠時、マウント面から先端まで約58.7mm。

 

ポートレートで楽しみたい味のある開放描写

絞り開放は、ハロを伴いながらピント面の解像感は高く、ポートレートでは特に魅力的な描写で積極的に使いたくなる。F2で色収差もほぼ消え、F4で周辺までだいぶフラットになる。F2.8からのキリッとした描写変化も楽しい。絞り羽根は円形ではないが、滑らかさ十分の12枚。

ソニーα7RIII NOKTON 50mmF1.2 絞り優先オート F1.2 1/500秒 +1.3補正 ISO200 WB:オート

 

拡大表示を活用してMFでピントを操る

最短撮影距離の約45cmで撮影。後ボケのボケ始めのニジミ、ボケの柔らかさは大きく、優等生レンズにはない味。ピントリング操作時に自動的に拡大表示されるMFアシストに連動してくれるのも便利で、MFでのシビアなピント合わせも楽にできる。

ソニーα7RIII NOKTON 50mmF1.2 絞り優先オート F1.2 1/500秒 +1.3補正 ISO200 WB:オート

 

「NOKTON 50mm F1.2 Aspherical E-mount」の主な仕様

●レンズ構成/6群8枚
●最短撮影距離/0.45メートル
●絞り羽根/12枚
●フィルター径/58ミリ
●大きさ/外径70.1×全長58.8ミリ
●質量/434グラム

 

写真・解説/増田賢一 モデル/真中 結(シェリーズ・エンタテインメント)