機材レポート

キヤノン EOS RPにピッタリのおすすめ小型レンズはこの2本!

キヤノン EOS RP 深掘りレポ−ト⑥ おすすめ交換レンズ

キヤノンから登場した小型軽量フルサイズミラーレスカメラ「EOS RP」。外観・性能・コストパフォーマンスの高さなど、その実力を5回にわたってレポートしてきた。最後に、おすすめの交換レンズを紹介する。

 

EOS RP・RF35 MACRO IS STM レンズキット

▲「EOS RP」に「RF35mm F1.8 MACRO IS STM」が付属する「EOS RP・RF35 MACRO IS STM レンズキット」

 

キヤノン EOS RP 深掘りレポート
① 3つの大特徴とは? https://getnavi.jp/capa/report/295013/
② EOS R vs RP 大きさ比較! https://getnavi.jp/capa/report/295105/
③ 超高感度の画質チェック! https://getnavi.jp/capa/report/296148/
④ AF追尾性能をチェック! https://getnavi.jp/capa/report/296580/
⑤ 操作性をチェック! https://getnavi.jp/capa/report/296742/

 

 

■常用単焦点としてEOS RPにマッチするRFレンズ「RF35mm F1.8 MACRO IS STM」

RF35mm F1.8 MACRO IS STM

F1.8の大口径、かつ手ブレ補正、1/2倍のマクロ機能を持つレンズ。常用スナップレンズとしても使いやすく、近接撮影にめっぽう強いので、テーブルフォトにも最適。「EOS RP」との組み合わせではデュアルセンシングISによる約5段分の強力な手ブレ補正も味方になってくれる。

 
EOS RP+RF35mm F1.8 MACRO IS STM作例(撮影:増田賢一)

ほぼ最短撮影距離で撮影。後方へのボケは非常にナチュラルで美しく、花の撮影などにはピッタリ。前玉は最大約18mmほど繰り出すので近接時には注意。

キヤノン EOS RP RF35mm F1.8 MACRO IS STM  絞り優先オート F1.8 1/800 秒 ISO100 WB:オート

 

 

■リーズナブルに大口径を体験できる定番のEFレンズ「EF50mm F1.8 STM」

EF50mm F1.8 STM

RFレンズは高価。ボディが手ごろだけに……と悩んでる人は、1万円台で買える「EF50mm F1.8 STM」がオススメ。もちろんマウントアダプターは必須。使用時のサイズは、マウントアダプター込みでほとんど「RF35mm F1.8 MACRO IS STM」と同じ。常用の1本として有力だ。

 
EOS RP+EF50mm F1.8 STM作例(撮影:増田賢一)

キラキラ光る玉ボケを生かしやすい大口径レンズは、暗所に強い「EOS RP」のAFと相まって、ナイトシーンで大活躍。最初の1本としてもいい選択肢。

キヤノン EOS RP EF50mm F1.8 STM  絞り優先オートF1.8 1/320 秒 ISO12800 WB:曇天

 

 

■高性能なRFレンズが一挙に6本も開発発表された

キヤノンRFマウント開発発表レンズ

2019年中の発売を目標に開発発表されたのがこの6本のRFレンズ。3本は、いわゆる大三元と呼ばれるF2.8大口径ズーム。すべてIS搭載となっているが、特に注目なのは70~200mmF2.8で、このクラスで初めて繰り出し式を採用と目される。今まで4群式ズームをベースにした固定鏡胴の長いタイプが当たり前になっていただけに、これは革新的な設計。収納時にはとてもコンパクトになる。ワイドズームもワイド端が15mmスタートでフィルターが付けられるというのも見所だ。

 

RF15-35mm F2.8 L IS USM / RF24-70mm F2.8 L IS USM / RF70-200mm F2.8 L IS USM

右から、長いのが当然と思われていたF2.8の望遠ズームがコンパクトになった「RF70-200mm F2.8 L IS USM」、EFレンズになかったIS搭載大三元標準ズーム「RF24-70mm F2.8 L IS USM」、ワイド端15mmから始まりフィルターも使える大三元広角ズーム「RF15-35mm F2.8 L IS USM」。

 
そしてスタンダードな10倍ズームもあり、これは汎用性が高く、人気の1本になりそう。

RF24-240mm F4-6.3 IS USM

非常に便利な汎用性の高いズーム比10倍の高倍率ズーム「RF24-240mm F4-6.3 IS USM」。

 
また、ポートレート好きの人に気になるレンズがなんと2本。同じ85mmF1.2だが、1本は蒸着によるアポダイゼーションエレメント搭載仕様のDS。DSはDefocus Smoothingの略で、より滑らかなボケを得られるということ。キヤノンでは初の試みとなるので、その描写がどういうのもなのか、登場が楽しみだ。

RF85mm F1.2 L USM / USM DS

右がキヤノン初となるアポダイゼーション光学系搭載の「RF85mm F1.2 L USM DS」。左が、ポートレートレンズの垂涎の的となりそうな大口径「RF85mm F1.2 L USM」。「RF85mm F1.2 L USM」は、6本の中でいち早く2019年6月下旬に発売されることが決定した。価格はオープンで、キヤノンオンラインショップ直販価格は332,500円(税別)。

 

 

 
〈写真・解説〉増田賢一 〈モデル〉斉藤明日美(シェリーズ・エンタテインメント)
 

 
※掲載写真はすべてベータ機(試作機)で撮影したものです。