機材レポート

タフネス性が向上して、フルHD動画にも対応!!『ソニー サイバーショットDSC-TX10』

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TX5と比較すると、基本スタイルや寸法などに大きな変化はないが、細かい部分がいろいろと違うTX10ボディ。より高級にというか、より上品になった感じがするネ。

今春(2011年3月以降)から現在まで、ボクは3台のコンパクトデジカメを購入。そのうちの3台目が『ソニー サイバーショットDSC-TX10』である。このモデルは、昨年の3月に発売された同シリーズ「DSC-TX5」の後継機で、奥行き17㍉台というスリムでスタイリッシュなボディなのに、防水/防塵&耐衝撃性能を備えているタフネス仕様になっている。しかも、その防水性能は、TX5が「水深3㍍まで」なのに対して、TX10は「水深5㍍まで」にレベルアップしているのだ。底部のバッテリー/メモリーカードカバーも、これまで以上に安心感がある作り(不用意に開かない)になっている。

カメラとしての基本性能をみても、ズームレンズの仕様(25~100ミリ相当の光学4倍ズーム)は同じだが、裏面照射型CMOSセンサー“Exmoe R”の有効画素数は1020万画素から1620万画素に大幅アップ(まあ、この点は手放しには喜べないけどネ)。また、3.0型液晶モニターのドット数も、23万ドットから92万ドットに大幅アップしている。

そして、TX5では平凡だったHD動画の仕様(MP4/1280×720・30fps)も、お得意のフルHD動画(AVCHD/1920×1080・60i)に対応し、音声もモノラルからステレオへと進化した。

…ということで、最後に挙げた“AVCHDフルHD動画対応”などに惹かれて、1年くらい常用してきたTX5からTX10にチェンジすることにしたのである(TX5は弟に譲った)。

タッチパネルの方式が「感圧式」から「静電容量式」に変わったのだが、個人的にはその操作感に不満が残る。「画面に軽く触れるだけで軽快に操作できる」という点がウリだけど、繊細すぎて過剰に反応する感じなのヨ。

あと、HX9Vでも指摘したけど、静止画の撮影モードに設定していると、動画ボタンを押しても録画が開始されるまで5秒以上かかるのも問題だよねぇ。もちろん、撮影したフルHD動画のクォリティの満足度は高いんだけどね。

以上、いくつかの不満点はあるけど、やっぱAVCHDのフルHD動画対応はウレシイし、高精細化された液晶モニターの表示品質もかなり満足度が高い。

いずれにせよ、スリムでスタイリッシュな防水/防塵&耐衝撃モデルは、現在のボクにとっては“必須アイテム”になっている。ケースに収納しないでバッグのポケット(しかも狭い隙間)に無造作に入れておき、思いついた時にサッと取り出して撮影する…そんな使い方ができるカメラってそう多くはないからね。

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◆ソニー サイバーショットDSC-TX10 25ミリ相当で撮影 プログラムオート F3.5 1/60秒 WBオート ISO125

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◆ソニー サイバーショットDSC-TX10 59ミリ相当で撮影 プログラムオート F4 1/60秒 WB太陽光 ISO125

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◆ソニー サイバーショットDSC-TX10 25ミリ相当で撮影 プログラムオート F3.5 1/100秒 WB太陽光 ISO125

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◆ソニー サイバーショットDSC-TX10 25ミリ相当で撮影 プログラムオート F3.5 1/80秒 WB太陽光 ISO125