機材レポート

GWの帰省でいちばん活用した、大口径ズームを搭載したスリムモデル『オリンパス XZ-1』

オリンパス XZ-1
個人的には、携帯性を損なわない程度に「グリップ部の膨らみが欲しかったナァ…」と思うXZ-1ボディ。そう、「F1.8」のエンブレムの代わりにネ(笑)。

オリンパス XZ-1
スリムでスマートなボディに似つかわしくない(?)、径の太いレンズユニット。その影響により、レンズカバー内蔵式ではなく、被せ式のレンズキャップ(電源を入れると押し出されて外れる)が採用されている。まあ、このあたりのテイストも大口径モデルっぽいけどね。

 前回紹介したように、GWの帰省用の撮影機材には「ニコン D7000」と3本の交換レンズを選択した。…が、コンデジ大好きの自分としては、当然“ソレ”も撮影機材に加えるわけですヨ。しかも、コンデジだと1台では済まないのが、ボクらしいところ(笑)。

 1台は、毎度おなじみ“スリムなタフネスモデル”の「ソニー サイバーショットDSC-TX5」。もう1台は、GWに合わせてメーカーから借用した“スマートな大口径モデル”の『オリンパス XZ-1』である。

このXZ-1は、一般的なコンデジと同様、とてもスマートなんだけど、実際に手にするとボディの剛性の高さに感心する(特に背面側)。ただし、前面側にはグリップや指掛かりパーツがないので、ホールド感は「イマイチかナァ〜」って感じもする。

このカメラの最大のウリは、ズーム全域で明るい高性能な「i.ZUIKO DIGITAL」ブランドの光学4倍ズームレンズ。今回の帰省でも、その魅力が十分に堪能できた。そう、単に“望遠端もF2.5と明るい”だけでなく、その安定した描写性能にも感心したのだなー。

3.0型有機ELモニターを斜めから見た際の“色調の変化”とか、AFターゲットマークの移動が自由に動かせるタイプじゃないとか(ターゲットも少し大きいし)、いくつかの不満点もある。でも、高い描写性能が得られる大口径ズームレンズの魅力は、それらの不満点を補って余りある。

…ということで、普通なら一眼レフの「D7000」の方がメイン機材になるんだろうけど、今回のボクにとっては、この『オリンパス XZ-1』の方がメイン機材になった(結果的に)。撮りたいモノや風景が特にあるワケじゃないけど、カメラを持って実家周辺をブラブラ散策したい…。そんな“ユルい撮影”には、XZ-1のような高性能&高画質なコンデジが最適なのであ〜る。

車から望む、かつて住んでいた地域
実家に向かう途中に通る、県道沿いの集落。ボクが小学校5年になるまで、ウチの家族はこの集落の長屋に住んでいた。今では車で通過するだけだが、このあたりの風景は懐かしくて好きなんだよねぇ…。
◆オリンパス XZ-1 28ミリ相当で撮影 プログラムオート F2.5 1/1000秒 WBオート ISO100 3648×2736ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)

庭先の小さなスイセン
実家の庭先に咲いていた(父が植えた)、とても小さなスイセン。いや、この写真だとよくわかんないけど、ホント小さいのヨ、この黄色いスイセンの花。
◆オリンパス XZ-1 112ミリ相当で撮影 絞り優先オート F2.5 1/250秒 +0.3補正 WBオート ISO125 3648×2736ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)

庭の手入れをする父
実家から数十m離れた所に、母方の実家がある。そこの雑然とした花壇で、父が何かを掘り起こしていた。まあ、何の変哲もない光景だけど、夕方の光の雰囲気がイイ感じだった。
◆オリンパス XZ-1 28ミリ相当で撮影 プログラムオート F2.8 1/320秒 WBオート ISO100 3648×2736ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)

川沿いの道から青嶽山を望む
画面中央近くの小屋の向こうの向こうに見えるのは、ボクも通っていた「峰田小学校」。といっても、その頃の木造校舎はすでに取り壊されているので、当時の面影はあまり残っていない…。いちばん奥に見えるのは、峰田小学校の校歌にも登場する「青嶽山」。この地域のシンボル的な山だが、その頂上の様子もかなり変わってしまった。夏に帰省した際には、久しぶりに登ってみようかナ。
◆オリンパス XZ-1 112ミリ相当で撮影 プログラムオート F4.5 1/640秒 WBオート ISO100 3648×2736ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)

食卓上に飾られた花
実家の食卓上に飾られていた、野趣あふれる花木。父が山菜を採る際に見つけたそうな。“白いマンサク”って感じの花だねぇ。
◆オリンパス XZ-1 28ミリ相当で撮影 プログラムオート F1.8 1/60秒 -0.3補正 WBオート ISO200 3648×2736ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)

庭先の外灯
暗くなると自動的に点灯する、ウチの庭先の外灯。暮れなずむ空との対比…というか、外灯の“独特な色調”が理由もなく好き(笑)。
◆オリンパス XZ-1 28ミリ相当で撮影 プログラムオート F2.2 1/80秒 WBオート ISO100 3648×2736ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)

道端のハナショウブ
県道につながる私道の道端(近所の家の畑の脇)に咲く、可愛らしいハナショウブ。そういえば、数年前のGWに帰省した際にも、ここに咲いてたハナショウブを、同じように撮ったっけ…。
◆オリンパス XZ-1 34ミリ相当で撮影 絞り優先オート F1.8(※Exif情報によると) 1/500秒 NDフィルター WBオート ISO100 2736×3648ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)

畑の中のナノハナ
実家裏の畑にて。多くのネギに囲まれたナノハナの一群が、軟らかい“春の夕日”を浴びて、浮かび上がって見えた。
◆オリンパス XZ-1 112ミリ相当で撮影 絞り優先オート F2.5 1/800秒 WBオート ISO100 3648×2736ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)