機材レポート

『リコー GRデジタルⅣ』発表会レポート

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9月15日、株式会社リコーの大森事業所で開催された「デジタルカメラ新製品発表会」に出席した。都営浅草線の馬込駅(かつてCAPA編集部はこの駅のすぐ近くにあった)から環状7号線に沿って歩き、その発表会場を目指して歩く。ああ、今日も残暑はキビシイけど、強い光と影がとてもフォトジェニックよねぇ~。とか思いながら、持参した「リコー GRデジタルⅢ」で沿線風景をスナップしつつ、発表会場に到着。はい、記念に1枚!
◆リコー GRデジタルⅢ 28ミリ相当で撮影 プログラムオート F5.6 1/500秒 WB:オート ISO64 JPEG
…あ、“リコー前の写真”の撮影データは、別にどーでもイイですかね(笑)。

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事前の案内状には「デジタルカメラ新製品発表会」としか書いてなかったけど、それがGRデジタルⅢの後継機である事は、まあ“公然の秘密”みたいなもの。その外観デザインも含め、大体の概要は事前の予想通りですわな。従来モデルⅢ型の「GR LENS 28ミリ F1.9」や「約1000万画素 1/1.7型CCD」といった基本仕様を踏襲。そのうえで、GRシリーズ初の「イメージセンサーシフト式ブレ補正機能」を搭載し、新画像処理エンジン「GR ENGINE Ⅳ」の採用で解像感や色再現性をさらにレベルアップ。…といったあたりが、大きな特長ですね。

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光学フィルターの改良と、画像処理の最適化によって、SFR特性(※空間周波数応答。光学系から画像処理まで含めた、デジタルカメラの解像特性を測る指標のひとつ)を向上させたんですってよ。そのあたりの難しい話はともかく、解像感が向上したのはウレシイですなぁ。Ⅲ型のJPEG画像って、そこが少し不満だったからね(RAWデータを現像すれば別だけど)。

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あ、この高ISO感度設定時の色ノイズ低減もウレシイかも。このあたりの不満って、RAW現像でも解消するのは難しいからねぇ、センサーの小さいコンデジの場合は(まあ、自分の経験上での話ですが)。

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これもウレシイね、「ダイナミックレンジ補正」機能の搭載。しかも、複数カットを合成してダイナミックレンジを広げる、というよくある方式ではなく、画面内の領域別に階調補正をおこなう…という方式も好ましい。

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ボクのようなⅢ型ユーザーが特に羨ましく感じるのが、このアオリ方向も検知できる新しい電子水準器の搭載かも。しかも、水平方向とアオリ方向の表示が一体化されているので、とても使いやすそうな印象を受ける。でも、イイもん! 水平方向だけでっ!! ←精一杯の強がり

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左の黒子さん(仮名)が手にしているのは、全世界限定1万台の限定カラーモデル「GRデジタルⅣ ホワイトエディション」。え~、おひとついかがっスかぁ~♪ …で、右の白美さん(仮名)が手にしているのが、通常版の「GRデジタルⅣ」。

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…とまあ、大きな部分から小さな部分まで、いろいろⅢ型とは違うワケですよ、今回のⅣ型は。あ、ホワイトの画素を加えた「3.0型 約123万ドット VGAモニター」も、高輝度かつクリアな色再現で、なかなか好印象であります。
…まあ、値段も高めだし(予想店頭価格は約8万円)、外観的に新鮮さがあるワケでもないので、Ⅲ型ユーザーのボクとしては、すぐの買い替えや買い増しはないと思う。…でも、少し時間が経ったらわからない(苦笑)。