機材レポート

シグマ のキヤノンEOS Mシリーズ用大口径単焦点シリーズ「16mm/30mm/56mm F1.4 DC DN | Contemporary」実写レビュー

シグマ ContemporaryラインのAPS-Cミラーレス用大口径単焦点レンズがキヤノンEF-Mマウントに対応。Artラインに匹敵する画質と小型化を両立した人気レンズがEOS Mシリーズで楽しめる。

 

16mm F1.4 DC DN | Contemporary


参考価格/49,500円

SPEC
●レンズ構成/13群16枚
●最短撮影距離/0.25m
●フィルター径/67mm
●絞り羽根/9枚(円形絞り)
●大きさ/外径72.2×全長92.3mm
●質量/405g

 

30mm F1.4 DC DN | Contemporary


参考価格/40,150円

SPEC
●レンズ構成/7群9枚
●最短撮影距離/0.3m
●フィルター径/52mm
●絞り羽根/9枚(円形絞り)
●大きさ/外径64.8×全長73.3mm
●質量/270g

 

56mm F1.4 DC DN | Contemporary


参考価格/49,500円

SPEC
●レンズ構成/6群10枚
●最短撮影距離/0.5m
●フィルター径/55mm
●絞り羽根/9枚(円形絞り)
●大きさ/外径66.5×全長59.5mm
●質量/280g

 

ボケとキレが味わえるコンパクトな大口径単焦点

シグマのAPS-Cミラーレス用Contemporaryラインの16mm、30mm、56mm F1.4 DC DNに、キヤノンEF-Mマウントが追加された。

 

30mmと56mmが小さいため16mmがやや大きく見えるものの、開放F1.4を考えればどれもコンパクト。小柄なEOS M6 Mark Ⅱにもマッチして、軽快に持ち歩けた。しかもレンズ光学補正に対応し、周辺光量や歪曲収差などの自動補正が可能だ。

 

今回実際に試したところ、3250万画素のEOS M6 Mark Ⅱとの組み合わせにより、絞り開放から高い解像力が得られた。周辺部はわずかに甘くなるが、よほど拡大しないと気にならない。2段絞るとさらに尖鋭度が増して、キレのある描写になる。ボケも自然で大口径らしい表現力が味わえる。どのレンズも大口径を生かしたポートレートやスナップなどが軽快に撮影できるレンズだ。

 

立体感のある雰囲気描写が得意な標準レンズ

30mmを使用し、絞り開放で撮影。APS-Cサイズなので極端に大きなボケにはならず、その場の雰囲気が感じられて立体感のある仕上がりだ。ピントを合わせたイスの背もたれはとてもシャープ。金属や木の質感もよく再現されている。

キヤノンEOS M6 Mark Ⅱ シグマ30mm F1.4 DC DN│Contemporary 絞り優先オート F1.4 1/3200秒 -0.3補正 ISO100 WB:オート

 

ドラマチックな光を高画質に捉える広角レンズ

16mmで撮影。画面に太陽が入っている強い逆光であるが、フレアやゴーストは出ていない。コントラストが高く、クリアな描写だ。厳しい光の条件でも安心して使えるので、様々な撮影シーンでドラマチックな表現が楽しめる。

キヤノンEOS M6 Mark Ⅱ シグマ16mm F1.4 DC DN│Contemporary 絞り優先オート F5.6 1/2000秒 ISO100 WB:オート

 

レンズ収差をカメラ機能で補正

カメラのレンズ光学補正に対応し、周辺光量などの補正が自動で行われ、純正レンズと同じ感覚で使用できる。この機能のおかげで、どのレンズも絞り開放時の周辺光量低下は目立たなかった。

 

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