機材レポート

パナソニック「LUMIX S PRO 16-35mm F4」実写レポート! 小型軽量と卓越した描写性能を追求したLマウントシステム用超広角ズーム

LUMIX(ルミックス) Sシリーズユーザー待望の超広角ズーム「LUMIX S PRO 16-35mm F4」が発表された。描写性能重視のS PROシリーズだ。フルサイズミラーレスシステムを軽快に持ち歩ける小型軽量ズームの実力を紹介しよう。


パナソニック
LUMIX S PRO 16-35mm F4
参考価格/ 209,000円

SPEC
●レンズ構成/9群12枚
●最短撮影距離/0.25m
●最大撮影倍率/0.23倍
●フィルター径/77mm
●絞り羽根/9枚(円形絞り)
●大きさ/外径85×全長99.6mm
●質量/約500g

 

優れた描写と小型軽量を両立軽快に撮影できる超広角

パナソニックからフルサイズミラーレス一眼・LUMIX Sシリーズ用の超広角ズームが発表された。ライカ基準をクリアしたS PROシリーズのレンズであるが、開放F値をF4に絞ることで小型軽量化も追求。初めて手にしたときはその軽さに驚かされた。

 

AFシステムには、480fpsのAF制御とダブルマグネットリニアモーターが採用され、精度と速度を両立。フォーカスクラッチ機構も搭載され、MF操作も素早くできる。また、非球面レンズ3枚、EDレンズ1枚の贅沢なレンズ設計によりコントラストの高いシャープな画質が得られた。

 

防塵・防滴に加え、マイナス10℃の耐低温性能も実現しているので、これからの季節も安心。フィールドで使い倒したいレンズである。今回、シグマfpにも装着してみたが、小さなボディとのバランスがすこぶるよかった。

 

手軽に持ち歩き出会った光景をスナップ

里山を歩いていると突然ヒツジのオブジェを発見。どうやらアート展が開催されているらしい。このレンズは小型軽量なので、常に肩から提げて持ち歩いていても苦にならない。シャープでキレのある超広角描写が気持ちいい。

LUMIX S1R S PRO 16-35mm F4 絞り優先オート F16 1/80秒 ISO100 WB:オート

 

被写体にグッと寄って印象的に捉える

里山を抜け山道に入ると何本かの木が伐採され道横に倒れていた。雨が多かったせいかキノコが大きく成長している。このレンズは25cmまで寄れるので、マクロ的な使い方も楽しめる。

LUMIX S1R S PRO 16-35mm F4 絞り優先オート F11 1/60秒 ISO2500 WB:オート

 

AF/MFを素早く切り替えられるフォーカスクラッチ機構

ピントリングを手前に引くことでMF操作に切り替えられる、フォーカスクラッチ機構を搭載している。AFではピント合わせが難しい被写体でも、素早く正確にピントを合わせることができる。

 

F4シリーズ共通のフィルター径77mmを採用

超広角ズームで一番気になるのは、前玉が飛び出したデメキンスタイルのレンズかどうかだ。このレンズは77mm径のフィルターが装着できるので、PLやNDも思いのままに使用できる。

 

写真・解説/森脇章彦

 

【ギャラリー】