機材レポート

町歩き用のスリム系バッグを買い替える『ビリンガム HADLEY PRO』

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つい最近…でもないんだけど、長年使い続けてきたスリム系のカメラバッグ「テンバP-211」が、経年劣化でかなりヨレヨレになってきた。う~ん、何だか古臭いニオイもしてきたぞ(笑)。間仕切りの端も完全にほつれて中の芯が飛び出してるし…。そして、決定的だったのが、背面ポケットのファスナーが完全に壊れてしまったこと。あ~、これまで辛抱して使い続けてきたけど、さすがにもうダメだナァ。

ということで、そのP-211に替わる“スリムタイプのカメラバッグ”を探すことにした。…いや、実はかなり前から探してたんだよね。P-211の劣化ぶりは、ずいぶん前から気になってたから。

でも、なかなかP-211のような、シンプルで機能的なスリムタイプのバッグってないんだよね。カメラ用の製品だけでなく、一般のバッグもいろいろチェックしたんだけど…。ちなみに、ボクが使い続けてきたP-211は割と初期のモデルで、同じ型番(P-211)でも後期のモデルになるとゴテゴテして嫌な感じになったよなあ。そのP-211も今は作られていない(と思う)。

いずれにせよ、長年愛用のP-211は末期的な状態になってきたので、ソレに替わるスリムタイプのカメラバッグ(カメラ用でなくても可)を、早急に確保せねばっ!!

…ということで、いろいろ探した結果、やっぱりカメラ用の製品に決めた。その製品は英国製の『ビリンガム HADLEY PRO』。ビリンガムと言えば、ちょっと“しょってる系”のブランドで、長年写真をやってる者なら、その名前や製品はフツーに知っているだろう。もちろん、ボクも昔から知っているし、何人かの友人は愛用していた。でも、ボク自身はビリンガムのバッグは購入したことがない。どちらかと言えば、機能云々よりも“上質さをウリにするブランド”という印象があって、ボクの好みには合わないよなぁ~と感じていたんだよね。まあ、勝手な思い込みなんだけど。

でも、今回あらためてチェックしてみると、なかなか良さそうなんですわ、コレが。…機能以外の面では、ちょうど「ブラック」仕様の商品があったのが良かったね。そう、バッグ本体部だけでなく、カバーの縁取りや止め具などの革部分の色もブラックのタイプがあったのがイイ!(←完全に個人的な好み)

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厚過ぎず、スリム過ぎず…。“絶妙なスリム感”のバッグなので、活用範囲はかなり広くなりそう。

そして、スリムタイプながら…いや、スリムタイプだからこそ、いろんな工夫が施されている。ボックスタイプのインナー(正式名称はわかんない)は、バッグ本体と1点のホックで固定することが可能。そして、長短2タイプの間仕切りは、安定度(固定度)も高くて、いろんなバリエーション(内部構成)が期待できる。また、A4ファイルやノートPCなどが収納できる空間(本体とインナーボックスとの空間)も確保されている。

バッグの外観に目をやると、手触りの良いキャンバス生地の内側(表と裏の2枚の生地の間)には「ラバーライズキャンバス」と呼ばれる薄型ラバーが仕込まれていて、高い防水性能を誇っている。そうそう、ココもビリンガムの大きな特長ね! そして、長年変わらないオーソドックスで飽きのこないデザインも魅力かも。

まあ、想定していた予算(1万5000円くらい)を大幅にオーバーしちゃったけど、そのぶん内容的には満足度の高い買い物になりました。

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ボックス型のインナーには、フラップ式のフタ(カバー)を装備している。ちなみに、このインナーの色もイイよね。ええ、どんなに外観が渋いバッグでも、インナーの色が「真っ赤」とかだと、ちょっとガッカリするからね。ホック式のカバーを備えた2つのポケットも、大きさやマチに余裕があって使いやすい。