機材レポート

基本機能や写りは平凡だがLED機能が光る『オリンパスμ770SW』その2

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暗い被写体をビカーッと照らす「スーパーマクロLED」。いや、マジで明るいっスよコレ! 接写用ライトとして…だけでなく、暗い場所での照明用としても十分使える。

 堅牢さと優美さとのバランスが見事な『オリンパスμ770SW』。その“究極のオールウェザー機”らしさに惚れて購入したワケだけど、実際に使ってみると意外とフツー。正直、もう少し多機能かと思ったけど…。撮影時にシャッターや絞りの値が表示されない、彩度・コントラスト・シャープネスなどの画質調整機能がない、スーパーマクロモードでも7㌢(画角は標準域に限定)までしか寄れない…といった具合に。最近のコンパクトデジカメは、下位の機種でも割と多機能だったりするけど、このμ770SWは割と簡素な仕様なのだなー。でも、このカメラの“本来の使われ方”を想定したら、機能が増えて操作が複雑になるより、簡素でシンプルな方が正解かもね。ほら、水中撮影ではあれこれイジるのは難しいだろうから…。

 基本機能は簡素だが“独自機能”は、か~なり個性的。…あ、独自が個性的なのは当然か(苦笑)。その機能の代表格が「圧力センサー」と「スーパーマクロLED」。特に、ボクが気に入ったのは、スーパーマクロLED。マクロ切り替え(十字ボタンの左側)で「SマクロLED」を選択し、シャッターボタンを半押しすると、内蔵フラッシュ横の白色LEDが強力に光る。その光を主光源にして、マクロ撮影が楽しめる。フラッシュ光とは違う連続的な光なので、照明の具合や効果をじっくり確認しながら撮影できる…というメリットがあるんですわ。でもって、設定画面から「ワンタッチライト」をオンにすると、メニューボタン長押しで“単独のLEDライト”として使用することも可能である。これは、ライトとしても十分に実用的だし(連続で30秒点灯)、暗所撮影での構図決定やピント合わせの強力なアシストにもなる。う~ん、個性的&便利~!!

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雨の日のアジサイを撮る。しかも、日陰に咲いている花を…。フラッシュなしではキビシイ条件だが、スーパーマクロLEDで照らしたので、思いのほか快適に撮影できた。これは楽ち~ん!