機材レポート

水中用よりガジェットとして魅力的優美&堅牢『オリンパスμ770SW』

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製品の特長上、水しぶきや泥にまみれた製品写真が多いμ770SW…。そんな写真ばかりじゃ可哀想なので、爽やかなアジサイの葉で囲んでみましたヨ。

 前回に書いたとおり、ボクの水中撮影用カメラは、2005年に発売された「ペンタックス・オプティオWP」。水中カメラのスペックも年々アップしてるけど、お風呂撮影に使ったり、水辺でパシャパシャ遊ぶ程度のボクにとっては、オプティオWPの「約1.5㍍までの深さで30分の水中撮影が可能」というスペックで十分。有効画素数「500万画素」という数値も、用途からすれば十分なんだよね。

 それでも、ずーっと気になってた“別の水中カメラ”がある(もちろん、水中専用じゃないけど)。オリンパスの「μ-SWシリーズ」である。まずは、最初の「μ720SW」。優れた防水・防塵性能だけでなく、約1.5㍍の耐衝撃テストをクリアする、というタフネスぶりに、大きな衝撃を覚えたなぁー。それと、堅牢さと優美さを両立させたステンレス製外装のデザインと質感が秀逸!! う~ん、たまらんね。水中カメラという観点からではなく“上質なガジェット”として魅力を感じるね。その後、さらに防水性能を高め、レンズ保護ガラスに撥水性を持たせた「μ725SW」が発売される。あ~、このあたりで買うかなぁ。…でもなぁ、水中カメラが2台あってもなぁ~。オプティオWPも気に入ってるんだよネ。あの軽快なボディや、それに似合わぬ(?)多機能ぶりは、オリンパスとはまた違う魅力がある。う~ん、う~ん(深く悩む)。

 はい、もー悩むのはヤメ! 買っちゃっいましたヨ、最新型の『オリンパスμ770SW』を。720SWで「3㍍」だった防水性能は、725SWで「5㍍」になり、この770SWではついに「10㍍」に達した。しかも、何だって? 100kgf耐荷重、マイナス10℃で作動、気圧・標高・水深が表示される圧力センサー搭載、ライト代わりにもなるスーパーマクロLED搭載…などなど…だってぇ? ほほう、おもしろい! これは、カシオの「Gショック」や「プロトレック」を買い続けてきたボクへの挑戦なのかぁ!?(笑)

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写りの方は、いたってフツー(笑)。周辺部のアマさが少し気になるけど、それ以外のシャープさは、なかなかのもの。ただし、色再現は大人しめで少々物足りなさも感じる。そういう場合には、再生時の編集メニュー内にある「鮮やか調整」を利用するといい。これは彩度を最大に上げたカットである(オリジナルファイルとは別のファイルとして保存される)。