機材レポート

安心して使える大容量カード数枚をポチってみた

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自宅での原稿作業が忙しくなると、日帰りの撮影旅行はおろか、気分転換に新宿のカメラ量販店に行く時間もナイ…。そんな日が延々と続いていると、思わずインターネット上で気軽に買い物をしてしまいそうになる。…そう、いわゆる「ポチりたい!」という衝動が抑えられなくなるのである。といっても、「ニコン D600」や「AF-S NIKKOR 70-200ミリF4 ED VR」といった大物をポチる勇気はナイ(苦笑)。

そこで、もう少し財布に優しくて、しかも実用的な小物をポチってみた。“2000万画素オーバー”などの高画素デジタルカメラに対応すべく、大容量なSDHCメモリーカードを何枚かポチったのである。

今回選んだ製品は、このカテゴリーの定番ブランド『サンディスク エクストリーム SDHC UHS-1』。これを「32GB×2枚、16GB×2枚」の内容でポチったのである。しかし、サンディスクのエクストリームも、ずいぶん安くなったよなぁ~。

現在、SD系(SDHCやSDXCなど)のメモリーカードだと、大容量タイプでも驚くほど安い製品がある。…だが、SDスピードクラス(最低転送速度)をアテにして、メチャ安の“マイナーメーカー製のClass10”など買ったりすると、後で後悔することも多い。

ボク自身も、後悔した一人である。まあ「撮影データが正しく書き込まれなかった」といった致命的なエラーはほとんどないけど、書き込み速度の遅さには呆れっぱなし。今まで使っていたClass4のカードに“余裕で負ける”16GBのClass10のカードも何枚か買った。そういうカードって、撮影時の書き込みも遅いし、カードリーダー経由で取り込む際も爆遅! なまじ大容量なだけに、余計ハラが立つんだよなぁ。ということで、何回か使って捨てちゃったヨ(笑)。

現在、ボクの手元には、3630万画素のフルサイズ機「ニコン D800」がある(仕事で借りてるモノ)。この超高画素なモデルに16GBのカードを入れて画質設定を「RAW+L」にすると、撮影可能枚数はわずか「※140枚」と表示される(※RAWの圧縮有無やbit数、JPEG圧縮の優先内容、などによって異なる)。まあ、ニコンの場合、この数値よりもかなり多く撮影できるけど、それでも十分な枚数とは言い難い。

それだけに、今回のような“安心して使える大容量メモリーカード”を揃えておくと、とても心強く感じられるのである。

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この写真のオリジナルのJPEGデータは「15MB」。RAW+Lによる1カットの総容量は「57.5MB」になる。
◆ニコン D800 AF-S NIKKOR 14-24ミリF2.8G ED(14ミリで撮影) 絞り優先オート F16 1/40秒 WBオート ISO400

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これはデータ量が特に大きいカット。オリジナルのJPEGデータは「31.7MB」。RAW+Lによる1カットの総容量は、なんと「81.9MB」にもなった。
◆ニコン D800 AF-S NIKKOR 24-120ミリF4G ED VR(24ミリで撮影) マニュアル F8 1/30秒 WB晴天 ISO200