機材レポート

顕微鏡並に拡大できる「スーパーマクロ」機能を堪能する!『オリンパス スタイラス TG-2 Tough』≪その2≫

オリンパス スタイラス TG-2 Tough
強力なタフネス性能、大口径ズームレンズ、GPSや電子コンパス機能、そして顕微鏡並のマクロ機能。こういった機能を搭載するライバル機には「ペンタックス WG-3 GPS」があるが、そちらは見るからに「アウトドアギア」といったテイスト。一方、この『オリンパス スタイラス TG-2 Tough』は、カラーリングは鮮烈だが、デザイン的には”カメラらしさ”をキープしている。

 今回借用した『オリンパス スタイラス TG-2 Tough』でボクが最も惹かれたのは、スーパーマクロモード時に”4倍光学ズームと8倍超解像ズームが使用可能”という点である。前モデルの「Tough TG-1」も含め、従来のモデルではスーパーマクロモード時にズーム位置が固定されていた。このマクロ機能の仕様変更(パワーアップ)により、これまでのスーパーマクロ撮影とは次元が違う”顕微鏡並の拡大撮影”が可能になってくる(撮影距離1cmだと、35ミリ判換算で7〜14倍)。

 実際に、スーパーマクロモードに切り換えて、望遠側にズームしてみる…。おおっ、4倍光学ズームを使用するだけでもスゴイよ! さらに超解像ズームを使用すると…いや、4倍光学ズームだけでイイです。倍率高すぎてドコを撮ってるんだか、わかんなくなるから(笑)。

 花のシベの先端…の花粉、葉の表面…の毛状突起、小さな昆虫…の表情、など、自然界にあるモノを、従来のスーパーマクロモードとは違う”顕微鏡のような視点”で観察しながら撮影できるのは実に楽しい。「撮りたいモノが何もない場所だナァ」という状況でも、この「スタイラス TG-2 Tough」のスーパーマクロモード機能を活用すれば、撮影が楽しくなること請け合い!!

作例1-1 作例1-2 作例1-3
ガラス細工の小さなネコを10円玉の上に置いて(サイズを表現するために)、スーパーマクロモードで撮ってみる。そこから4倍光学ズームの望遠端までズームすると、顔の部分がドーンとアップになった。…で、そのネコの顔の前に物差しを置いてみる。1mmの目盛りがこ〜んなに大きく写せるのってスゴイ!
作例2-1 作例2-2 作例2-3
タンポポの綿毛とかも、スーパーマクロモードの4倍光学ズーム活用で、こんなに「ズドーンとドアップ!」である。おみそれしました。

作例3(C)吉森信哉
◆オリンパス スタイラス TG-2 Tough 100ミリ相当で撮影(スーパーマクロモード) プログラムオート F4.9 1/400秒 +0.7補正 WBオート ISO640

作例4(C)吉森信哉
◆オリンパス スタイラス TG-2 Tough 100ミリ相当で撮影(スーパーマクロモード) プログラムオート F4.9 1/400秒 -0.7補正 WBオート ISO125

作例5(C)吉森信哉
◆オリンパス スタイラス TG-2 Tough 100ミリ相当で撮影(スーパーマクロモード) プログラムオート F4.9 1/400秒 WBオート ISO400

作例6(C)吉森信哉
◆オリンパス スタイラス TG-2 Tough 100ミリ相当で撮影(スーパーマクロモード) プログラムオート F4.9 1/400秒 +0.7補正 WBオート ISO100

作例7(C)吉森信哉
◆オリンパス スタイラス TG-2 Tough 100ミリ相当で撮影(スーパーマクロモード) プログラムオート F4.9 1/400秒 WBオート ISO160