機材レポート

コスパ抜群! 魅惑のボケが楽しめるF1.8単焦点レンズをピックアップ

開放F1.2やF1.4といった高性能な大口径レンズは魅力的な存在。だけど高価で、さらには大きく重たいこともあって、ちょっと敷居が高い。そんなとき手が届きやすいのが「F1.8」。フルサイズミラーレス用F1.8単焦点レンズの魅力に迫る!

F1.8単焦点レンズ

目次

  1. パナソニックLUMIXのコスパ最強F1.8単焦点
  2. キヤノンのコスパ最強F1.8単焦点
  3. ソニーのコスパ最強F1.8単焦点&ハイグレードF1.8単焦点
  4. ニコンのハイグレードF1.8単焦点
  5. シグマのハイグレードF1.8単焦点
  6. カールツァイスのハイグレードF1.8単焦点
  7. トキナーとサムヤンのコスパ最強F1.8単焦点

お手ごろ「50mm F1.8」は初心者にオススメの単焦点

かつての1.8単焦点レンズといえば、廉価版でお手軽なイメージが強かった。しかし時代は移り変わり、現在フルサイズミラーレス用レンズは二極化してきたと言っていいだろう。ひとつは、これまでの手軽さを引き継いだコストパフォーマンスの高いお手ごろなレンズ。もうひとつは、あくまでも高性能を追求したレンズだ。

まずは前者、コスパの高さが魅力となるF1.8から触れてみよう。明らかにこのラインを意識して揃えているのがキヤノン、ソニー、そしてパナソニックLUMIXといったメーカー純正レンズだ。

パナソニックLUMIXのコスパ最強F1.8単焦点

LUMIX用は大きく高価という印象が強かったが、コスパの高いF1.8シリーズの第1弾となる85mmが登場。コンパクトな「LUMIX S5」で使ってもバランスがよく、なおかつ大きなボケを楽しむことができる。今後もF1.8シリーズの登場が続くようで楽しみだ。

■ LUMIX S 85mm F1.8

LUMIX S 85mm F1.8
[参考価格] 81,400円 (税込) [レンズ構成] 8群9枚 [最短撮影距離] 0.8m [最大撮影倍率] 0.13倍 [フィルター径] 67mm [絞り羽根枚数] 9枚 (円形絞り) [大きさ] 外径73.6×全長82mm [質量] 約355g

F1.8シリーズ第1弾は中望遠85mm

コンパクトな「LUMIX S5」とのバランスが非常によく、AF動作も静粛かつ高速。ボケはクセのないナチュラルタイプで、ピント面のシャープさは絞り開放から十分過ぎるほど。逆光でもクリアな描写が得られる。

F1.8シリーズで軽快なイメージに一新

「LUMIX S PRO 50mm F1.4」の大きさが印象的だったので、今後どうなるかと心配したが、「LUMIX S 85mm F1.8」の仕上がりを見てひと安心。F1.8シリーズは24mm、35mm、50mmの発売が予定されている。

LUMIX Sレンズ ロードマップ
LUMIX Sレンズ ロードマップ

カメラメーカー製の50mmクラスF1.8レンズ大きさ比較

左から、ソニー「FE 50mm F1.8」「Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA」、ニコン「NIKKOR Z 50mm f/1.8 S」、キヤノン「RF50mm F1.8 STM」。この中で戦略的に低価格レンズとして用意されているのが「RF50mm」と「FE 50mm」。いい意味で「撒き餌レンズ」とも言われている超お手ごろレンズだ。「NIKKOR Z 50mm」と「Sonnar T* FE 55mm」はハイグレードタイプと言える。

50mmクラスF1.8レンズ大きさ比較

 

次回はキヤノンのF1.8単焦点レンズを作例とともに紹介します。

※参考価格は記事執筆時点の量販店価格です。