機材レポート

個性的な作品撮りが楽しめる! トキナーとサムヤンのF1.8単焦点レンズ5選

開放F1.2やF1.4といった高性能な大口径レンズは魅力的な存在。だけど高価で、さらには大きく重たいこともあって、ちょっと敷居が高い。そんなとき手が届きやすいのが「F1.8」。フルサイズミラーレス用F1.8単焦点レンズの魅力に迫る!

F1.8単焦点レンズ

目次

  1. パナソニックLUMIXのコスパ最強F1.8単焦点
  2. キヤノンのコスパ最強F1.8単焦点
  3. ソニーのコスパ最強F1.8単焦点&ハイグレードF1.8単焦点
  4. ニコンのハイグレードF1.8単焦点
  5. シグマのハイグレードF1.8単焦点
  6. カールツァイスのハイグレードF1.8単焦点
  7. トキナーとサムヤンのコスパ最強F1.8単焦点

トキナーのF1.8単焦点

個性的な作品撮りが楽しめるレンズメーカー製F1.8単焦点。新しいところでは、2020年登場の「トキナー atx-m 85mm F1.8 FE」。これはF1.4かと見間違うばかりのレンズの大きさで、前玉径は通常のF1.8レンズよりも10mm以上大きく、周辺光量も十分、口径食も抑えられ、さらに価格は同クラスで最もお手ごろというハイグレード&コスパに秀でたレンズだ。

■ atx-m 85mm F1.8 FE

Tokina atx-m 85mm F1.8 FE
[参考価格] 54,320円 (税込) [マウント] ソニーE [レンズ構成] 7群10枚 [最短撮影距離] 0.8m [最大撮影倍率] 1 : 8 [フィルター径] 72mm [絞り羽根枚数] 9枚 [大きさ] 外径80×全長93mm [質量] 約645g

F1.8の存在感を超えるコスパ抜群の85mm
F1.4かと思うほど大きな前玉、そして高級感のある金属鏡筒とそれだけで大迫力だが、描写もいい。シャープさ、ボケの大きさや整い具合いはF1.8レンズの中でも上位ランクだ。

サムヤンのF1.8単焦点

サムヤンには3本のAFレンズと1本のMFレンズがあるが、なかでもAFレンズは45mmや75mmとユニークな焦点距離が揃っている。レンズ自体がどれも小型軽量で、AFは非常に動作が軽快。すべてコスパに優れている。

■ AF 45mm F1.8 FE

SAMYANG AF 45mm F1.8 FE
[参考価格] 44,190円 (税込) [マウント] ソニーE [レンズ構成] 6群7枚 [最短撮影距離] 0.45m [最大撮影倍率] 0.12倍 [フィルター径] 49mm [絞り羽根枚数] 9枚 [大きさ] 外径61.8×全長56.1mm [質量] 約162g

αシリーズにマッチした超軽量AFレンズ
ソニーの「FE 50mm F1.8」よりも軽量な162gで、付けっぱなしにしたくなる大きさ。AFもステッピングモーターのため高速で、絞り開放でのシャープさも十分だ。レンズ構成はゾナータイプを採用する。

SAMYANG AF 45mm F1.8 FE 作例
ソニー α7 III サムヤン AF 45mm F1.8 FE 絞り優先オート F1.8 1/8000秒 −1.3補正 ISO100 WB : オート

■ AF 35mm F1.8 FE

SAMYANG AF 35mm F1.8 FE
[参考価格] 49,800円 (税込) [マウント] ソニーE [レンズ構成] 8群10枚 [最短撮影距離] 0.29m [最大撮影倍率] 0.17倍 [フィルター径] 58mm [絞り羽根枚数] 9枚 [大きさ] 外径65×全長63.5mm [質量] 約235g

軽量&高速AFで軽快に撮影できる
45mmほどではないが、235gと軽量設計。レンズ構成はゾナータイプ、鏡胴は防塵防滴仕様。AF駆動は高速なステッピングモーターを採用している。

■ AF 75mm F1.8 FE

SAMYANG AF 75mm F1.8 FE
[参考価格] 49,800円 (税込) [マウント] ソニーE [レンズ構成] 9群10枚 [最短撮影距離] 0.69m [最大撮影倍率] 0.13倍 [フィルター径] 58mm [絞り羽根枚数] 9枚 [大きさ] 外径65×全長69mm [質量] 約230g

ユニークな焦点距離で軽量コンパクトな1本
少し短めの75mmというユニークな焦点距離。レンズ構成は変形ダブルガウス。重さ230gと、85mm F1.8のどのレンズよりも軽量。

■ 20mm F1.8 ED AS UMC

SAMYANG 20mm F1.8 ED AS UMC
[参考価格] 46,460円 (税込) [マウント] キヤノンEF / EF-M、ソニーA /E、ニコンF、富士フイルムX、ペンタックスK、マイクロフォーサーズ [レンズ構成] 12群13枚 [最短撮影距離] 0.2m [フィルター径] 77mm [絞り羽根枚数] 7枚 [大きさ] 外径83×全長114.4mm (Eマウント) [質量] 約525g (Eマウント)

コスパに優れる高性能MF超広角
名称にあるように3枚のEDレンズ、2枚の非球面レンズが用いられ、F1.8大口径を達成しているMFレンズ。コスパはAFレンズよりも高い。

バランスの良さがF1.8単焦点の魅力

今回はF1.8しばりということでまとめてみたが、さらにF2、F2.8など口径を絞りつつも、より上質な描写を目指したレンズも数多く登場している。「F値による差」がすべてイコール「画質の差」ではなく、ときには逆転することもある。画質に加え、使用時のカメラとのバランス、携帯性、そして価格と、いい具合にバランスされているのがF1.8レンズだと言える。

 

※参考価格は記事執筆時点の量販店価格です。