開放F1.2やF1.4といった高性能な大口径レンズは魅力的な存在。だけど高価で、さらには大きく重たいこともあって、ちょっと敷居が高い。そんなとき手が届きやすいのが「F1.8」。フルサイズミラーレス用F1.8単焦点レンズの魅力に迫る!
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トキナーのF1.8単焦点
個性的な作品撮りが楽しめるレンズメーカー製F1.8単焦点。新しいところでは、2020年登場の「トキナー atx-m 85mm F1.8 FE」。これはF1.4かと見間違うばかりのレンズの大きさで、前玉径は通常のF1.8レンズよりも10mm以上大きく、周辺光量も十分、口径食も抑えられ、さらに価格は同クラスで最もお手ごろというハイグレード&コスパに秀でたレンズだ。
■ atx-m 85mm F1.8 FE
F1.8の存在感を超えるコスパ抜群の85mm
F1.4かと思うほど大きな前玉、そして高級感のある金属鏡筒とそれだけで大迫力だが、描写もいい。シャープさ、ボケの大きさや整い具合いはF1.8レンズの中でも上位ランクだ。
サムヤンのF1.8単焦点
サムヤンには3本のAFレンズと1本のMFレンズがあるが、なかでもAFレンズは45mmや75mmとユニークな焦点距離が揃っている。レンズ自体がどれも小型軽量で、AFは非常に動作が軽快。すべてコスパに優れている。
■ AF 45mm F1.8 FE
αシリーズにマッチした超軽量AFレンズ
ソニーの「FE 50mm F1.8」よりも軽量な162gで、付けっぱなしにしたくなる大きさ。AFもステッピングモーターのため高速で、絞り開放でのシャープさも十分だ。レンズ構成はゾナータイプを採用する。
■ AF 35mm F1.8 FE
軽量&高速AFで軽快に撮影できる
45mmほどではないが、235gと軽量設計。レンズ構成はゾナータイプ、鏡胴は防塵防滴仕様。AF駆動は高速なステッピングモーターを採用している。
■ AF 75mm F1.8 FE
ユニークな焦点距離で軽量コンパクトな1本
少し短めの75mmというユニークな焦点距離。レンズ構成は変形ダブルガウス。重さ230gと、85mm F1.8のどのレンズよりも軽量。
■ 20mm F1.8 ED AS UMC
コスパに優れる高性能MF超広角
名称にあるように3枚のEDレンズ、2枚の非球面レンズが用いられ、F1.8大口径を達成しているMFレンズ。コスパはAFレンズよりも高い。
バランスの良さがF1.8単焦点の魅力
今回はF1.8しばりということでまとめてみたが、さらにF2、F2.8など口径を絞りつつも、より上質な描写を目指したレンズも数多く登場している。「F値による差」がすべてイコール「画質の差」ではなく、ときには逆転することもある。画質に加え、使用時のカメラとのバランス、携帯性、そして価格と、いい具合にバランスされているのがF1.8レンズだと言える。
※参考価格は記事執筆時点の量販店価格です。