機材レポート

超広角レンズ「サムヤン AF 18mm F2.8 FE」実写レポート! 超軽量&お手ごろ価格ながら侮れない実力

サムヤンから登場した超広角レンズ「AF 18mm F2.8 FE」は145gの超軽量モデル。α7R IVの6100万画素の画質を受け止める描写性能も実現し、超広角撮影を手軽に楽しみたいαユーザーにオススメのレンズだ。

サムヤン
AF 18mm F2.8 FE

参考価格/49,940円

●レンズ構成/8群9枚
●最短撮影距離/0.25m
●最大撮影倍率/0.09倍
●フィルター径/58mm
●絞り羽根/7枚
●大きさ/最大径63.5×全長60.5mm
質量/145g

 

超軽量ながらよく写るお買い得な超広角レンズ

サムヤンはリーズナブルな交換レンズを次々とリリースしている。それらに共通して言えるのは軽いことだ。このレンズも手にしてまず軽さに驚かされた。また20mm未満の単焦点レンズといえば前玉が大きいのが相場だが、F2.8の明るさながらフィルター径はなんと58mm。実売価格が5万円程度なのに、9枚のレンズのうち非球面3枚・高屈折2枚・低分散3枚、計8枚の特殊レンズを使うという贅沢な光学設計も採用している。AF駆動もリニアステッピングモーターを使い、とても高速だ。

 

18mmという画角的にも、ジンバル雲台に乗せて動画を撮るという用途を考えて開発されたのだろう。しかし画質はα7R IVの6100万画素にも十分耐えうるレベルだった。広角レンズをまだ持っていないフルサイズαユーザーは選択肢にあげるべき1本だ。

 

ドラマチックな光を高画質に捉える

最短撮影距離の25cmにセットして撮影。18mmとは思えないほどボケ味はナチュラルだ。コーティング技術を特別強調はしていないが、こうして見ると逆光にも強い。

ソニーα7R IV サムヤンAF18mm F2.8 FE 絞り優先オート F2.8 1/1000秒 +1補正 ISO100 WB:オート

 

周辺部まで気持ちのいい描写が楽しめる

重箱の隅をつつくように見れば、歪曲や周辺部の甘さはわずかにあるものの、全体的に見れば描写レベルは十分及第点。5万円程度という実売価格を考えればむしろ優秀といってもいい。

ソニーα7R IV サムヤンAF18mm F2.8 FE 絞り優先オート F5.6 1/60秒 ISO100 WB:オート

 

特殊レンズを贅沢に採用している

前玉が凹面というのは最近のレンズでよく見かけるが、後玉が凹面というのはちょっと珍しい。その後玉だけが通常のレンズで、あとはすべて特殊レンズによる構成だ。

 

着脱可能な花形フードを装備

花形フードは18mmという焦点距離もあってかなり浅め。最近はフードが鏡筒に固定された超広角レンズが多いなか、脱着を自由に選択できる点はありがたい。