機材レポート

「神戸・明石」取材のサブカメラとして活用『富士フイルム XF1』

富士フイルムXF1
明石市立天文科学館の展望室にて。

 前回の当ブログでお伝えしたとおり、今月(11月)の16日から2泊3日で神戸や明石を訪れた。神戸ではいろんな特集(撮影ノウハウ)を想定した作例撮りを行い、明石ではプライベートの撮影を行なった。

 今回の取材のメイン機材は、前回紹介した買ったばかりの「キヤノン EOS 70D」のダブルズームキット(EF-S18-55ミリF3.5-5.6 IS STM、EF-S55-250ミリF4-5.6 IS STM)。それにもう1本のレンズを加えた”APS-C一眼レフ+レンズ3本”という組み合わせ。

そして、移動中のスナップなどに使用したのが、これまた買ったばかりの『富士フイルム XF1』である。ボクが今回のサブカメラに求めたのは”シャツの胸ポケットに快適に収納できる”という点。

以前から使っている「ソニー サイバーショット DSC-RX100」や「パナソニック LUMIX DMC-LX7」も似たタイプのカメラだが、レンズ部の厚みや重さが残念。サイバーショット DSC-RX100は、シャツの胸ポケットにも入りそうなサイズ&重さだけど、これまで両吊りストラップで使い続けてきたカメラだから”片吊りストラップで胸ポケット”というスタイルにはしたくないナァ。まあ、要するに違うカメラも欲しかったのサ(笑)。

この「XF1」の最大の特徴は、電源ON/OFFも兼ねた手動式のズーム機構である。この部分を評価するか否かで、このカメラの評価は決まるだろう。…実は、これまでボクはあまり評価していなかった。カメラを持つ右手だけで操作できないからねぇ。

だけど、今回の取材では、この手動式ズーム機能の良い点も発見できた。それは、再生時に”レンズ鏡筒が勝手に収納されない”という点。一般的な電動式ズームだと、撮影中に画像チェック(再生)している最中に、いちいちレンズ鏡筒が引っ込む。あれって結構イラッとするんだよね。すぐ撮影に復帰するのにさ。そういう良い点が見つかると、手動式ズームの所作も、何だか愛おしく思えてきた(笑)。

写り(描写性能)に関しては、広角側の周辺部がちょっとキビシイけど、この種の高性能コンデジとしては平均的なレベルかな? なお、ズーム中域(50ミリ相当)や望遠端は、開放から安定した描写が得られると思うヨ。

富士フイルムXF1作例1(C)吉森信哉
下車した新神戸駅(山陽新幹線)のホームで見かけた、ちょっと変わった消防器具。
◆富士フイルム XF1 25ミリ相当で撮影 プログラムオート F1.8 1/160秒 WBオート ISO320

富士フイルムXF1作例2(C)吉森信哉
初日に訪れた、新神戸駅にほど近い「布引ハーブ園」。ああ、もうすっかり夜だ…。
◆富士フイルム XF1 25ミリ相当で撮影 プログラムオート F1.8 1/4秒 WBオート ISO400

富士フイルムXF1作例3(C)吉森信哉
約30年ぶりに訪れた明石市立天文科学館。13Fと14Fの展望室から、明石の街並みや海峡の風景を眺める。
◆富士フイルム XF1 37ミリ相当で撮影 プログラムオート F3.6 1/160秒 +0.7補正 WBオート ISO400

富士フイルムXF1作例4(C)吉森信哉
中学2年の時、初めてプラネタリウムを体験! それがここ明石市立天文科学館だった。
◆富士フイルム XF1 25ミリ相当で撮影 プログラムオート F1.8 1/28秒 −0.3補正 WBオート ISO400