機材レポート

GX8ボディに合わせて買った、高品位な大口径単焦点レンズ『LEICA DG SUMMILUX 15ミリ/F1.7 ASPH.』

パナソニック LUMIX GX8+LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH.
パナソニック LUMIX DMC-GX8+LEICA DG SUMMILUX 15ミリ/F1.7 ASPH.

 マイクロフォーサーズの「パナソニック LUMIX DMC-GM5」を使っているボクだが、昨年の秋に当ブログで紹介するため、メーカーから同Gシリーズの「LUMIX DMC-GX8」と「LUMIX DMC-G7」の2モデルを借りて使用した。

 そして、自分でも『LUMIX DMC-GX8』を購入したのである。ん〜、G7じゃなくてGX8を選んだ理由は、内蔵フラッシュの出っ張りがないところ(笑)。まあ、それは半分冗談だけど(半分は本当?)、ボディ内手ブレ補正機能の搭載や、チルト式電子ビューファインダーの採用、より高画素な新開発「20M Live MOSセンサー」の採用…といったところが決め手となった。

問題は交換レンズだなぁ。もちろん、「LUMIX DMC-GM5」で使用してきたレンズが使えるけど、GM5とGX8とではボディの大きさがまるで違う。だから、必然的に”GM5にマッチするレンズはGX8だとアンバランス”…という印象になる。ちなみに、2モデルと一緒に借りたレンズでは、大口径標準ズーム「LUMIX G X VARIO 12-35ミリ/F2.8」が、GX8ボディにベストマッチだった。でも、GX8ボディは無理して何とか買えたけど、このクラス(価格帯)のレンズは簡単には買えないよなぁ〜。

しばらくは、GM5で常用していた沈胴式標準ズーム「LUMIX G VARIO 12-32ミリF3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S」を、GX8でも常用する。…が、やっぱりマッチングはイマイチなんよ〜(半泣き)。もちろん、単純に”見栄え”だけの問題なんだけど、せっかく買ったカメラ(ボディ)を気持ち良く使うには、けっこう重要な問題。

そういう訳で、前出の大口径標準ズームほど高価じゃない、もう少し手頃な”大口径単焦点レンズ”を選ぶことにした。

候補レンズは”開放F1.7″の3本。広角15ミリF1.7、準標準20ミリF1.7 II、標準25ミリF1.7。どの画角も使いやすいと思うが、常用レンズとして1本選ぶとなると、やはり”自分の感覚にしっくりくる画角”を選ぶべきだろう。となると、広角派を自認するボクとしては『LEICA DG SUMMILUX 15ミリ/F1.7 ASPH.』を選ぶのがベストだろう。そして、使用頻度が低めのコンデジやMFレンズをいくつか下取りに出して、この大口径広角レンズを買った(追金は5000円くらいで済んだ)。

う〜ん、この絞りリングの材質感や使用感が懐かしい。そう、ライカM6(手元に残している数少ないフィルムカメラ)に装着している「SUMMICRON-M 35ミリF2」に、どことなく似ているのよね。さすがは”ライカブランド”の製品!!

パナソニック LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH.
ライカM6に装着している「SUMMICRON-M 35ミリF2」と比較してみると、少し大柄だなと感じた「LEICA DG SUMMILUX 15ミリ/F1.7 ASPH.」。でも、それが逆に大柄なDMC-GX8ボディにはピッタリ! バヨネット式の金属製フードもイイ感じ。ちなみに、開放F1.7とF2の間に”F1.8のクリックストップ”が設定されているのには、ちょっとビックリした。

パナソニック LUMIX GX8+LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH. 作例
昨年末、実家に帰省する前日。夕食のため出歩いた、広島市内の飲食街でのスナップ。なお、この写真だけでなく、ボクはアスペクト比「4:3」のマイクロフォーサーズ機を「3:2」に設定して使用することが多い。
◆パナソニック LUMIX DMC-GX8 LEICA DG SUMMILUX 15ミリ/F1.7 ASPH. 絞り優先オート F2 1/250秒 WB:オート ISO200 5184×3456ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)

パナソニック LUMIX GX8+LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH. 作例
春はまだ遠い。
◆パナソニック LUMIX DMC-GX8 LEICA DG SUMMILUX 15ミリ/F1.7 ASPH. 絞り優先オート F1.7 1/2000秒 +0.3補正 WB:オート ISO200 5184×3456ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)

パナソニック LUMIX GX8+LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH. 作例
日暮れ色(自宅の応接間にて)。
◆パナソニック LUMIX DMC-GX8 LEICA DG SUMMILUX 15ミリ/F1.7 ASPH. 絞り優先オート F4 1/60秒 WB:晴天 ISO200 5184×3456ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)

パナソニック LUMIX GX8+LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH. 作例
冬枯れの”夕暮れ風景”は寂しい。…でも、嫌いじゃないんだよなぁ(自宅裏にて)。
◆パナソニック LUMIX DMC-GX8 LEICA DG SUMMILUX 15ミリ/F1.7 ASPH. 絞り優先オート F8 1/500秒 WB:晴天 ISO200 5184×3456ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)

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パナソニック LUMIX GX8+LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH.
寒さを忘れる”冬の星空撮影”。…撮影後、身体が冷え切った状態に気づいて悶絶(笑)。

 年末年始の田舎への帰省時、この大口径単焦点レンズで撮りたい被写体があった。それは”冬の星空”。ウチの実家は、広島県の山間部にあるので、年中キレイな星が見られる。なかでも、最も空気(大気)がクリアで美しく見えるのが”冬の星空”なのである。

 実は、何年か前の帰省時にも、デジタル一眼レフで星空を撮影した。しかし、その時に使用したレンズは”開放F4の標準ズーム”だったので、星をハッキリ写すためにはISO感度を6400まで上げる必要があった(露光時間は30秒。これも少し長めで不満)。…で、結果ノイズだらけ(苦笑)。まあ、2008年発売のカメラだったし。

その点、開放F値が2段以上明るい「F1.7」の製品なら、ISO感度や露光時間(シャッター速度)の設定に余裕が生まれてくる。あと、電子ビューファインダーの性能も関係してくるけど、開放F値が明るいレンズだと、ファインダー内での星の確認もしやすくなるんだよねー。

パナソニック LUMIX GX8+LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH. 作例
代表的な冬の星座「オリオン座」をメインに撮影。ちなみに、電子ビューファインダーを覗いて見る”撮影後の星空”は、まるでスライド鑑賞のような新鮮な見え方だった。
◆パナソニック LUMIX DMC-GX8 LEICA DG SUMMILUX 15ミリ/F1.7 ASPH. マニュアル F2 15秒 WB:晴天 ISO1600 5184×3456ピクセル JPEG(※オリジナルデータ) 三脚