ソニーの広角ズームがさらに強化された。3本目となる「FE PZ 16-35mm F4 G」は動画撮影に便利なパワーズーム搭載モデルだ。写真から動画まで便利に使える広角ズームの描写力を、写真撮影でチェックした。
写真から動画撮影までオールマイティに使える1本
ソニーFEレンズ3本目となる16〜35mmズームが登場した。高い描写性能とパワーズームが採用され、私が求めている内容がすべて詰まったレンズだ。鏡筒は非常にコンパクトで、フォーカスリング、ズームリング、絞りリングを備え、ズームレバーやアイリスロックスイッチも搭載している。
XDリニアモーターをフォーカス群に2基、ズーム群駆動に4基採用。新設計のパワーズームは無段階に速度コントロールができ、静音設計で動画撮影時もズーム音が気にならない。
また、レンズの全長が変わらないインナーズーム、インナーフォーカスを採用し、重心変動が少ないので、ジンバル使用時にも安定した撮影ができる。画面周辺まで解像性能が高く、写真から動画撮影までオールマイティに使える1本に仕上がっている。
低い位置からワイド感を生かしてクリアに描く
小型・軽量なので自由なポジションから手持ちで軽快に撮影できる。解像力も申し分なく、絞れば絞るほど解像度が増していく印象だ。広角レンズは狙った場所にピントが来ないことがよくあるが、人物へ確実にフォーカスしてくれた。
程よい背景ボケで現場の雰囲気を伝える
ワイド端で28cm、テレ端で24cm、最大撮影倍率0.23倍の近接能力を実現し、主役にグッと迫った広角接写が楽しめる。絞りは全域F4通しで背景が程よくぼけ、その場の雰囲気を生かした撮影が楽しめる。
ズームレバーでズーム速度をコントロール
XDリニアモーター4基を搭載したパワーズームを採用。応答性に優れたズームリングに加え、動画撮影に便利なズームレバーを装備。別売のリモートコマンダーなどと組み合わせればリモート操作にも対応する。
ズーム全域で妥協のない描写性能を追求
非球面レンズとEDガラスを贅沢に使った最新光学設計により、Gレンズにふさわしい描写と小型化を両立。色収差と球面収差を良好に補正し、画面周辺までクリアな画質が得られる。
ソニー FE 16-35mm F4ズーム スペック比較
ソニー FE PZ 16-35mm F4 G
発売日 2022年5月27日
参考価格 165,000円 (税込)
型名 SELP1635G
マウント ソニーEマウント
焦点距離 16〜35mm (APS-Cカメラ装着時の35mm判換算 24〜52.5mm相当)
開放絞り F4
最小絞り F22
レンズ構成 12群13枚
画角 107°〜63° (APS-Cカメラ装着時は83°〜44°)
絞り羽根 7枚 (円形絞り)
最短撮影距離 0.28m (ワイド端)、0.24m (テレ端)
最大撮影倍率 0.23倍
フィルター径 φ72mm
最大径×長さ φ80.5×88.1mm
質量 353g
付属品 フード ALC-SH172、レンズフロントキャップ ALC-F72S、レンズリアキャップ ALC-R1EM、ソフトケース
※参考価格は記事執筆時点の量販店価格です。