機材レポート

自分撮りや簡易セルフタイマー撮影が快適!!『カシオ エクシリム EX-ZR3000』

EX-ZR3000
3万円台半ば(10%のポイント込み)で買った『カシオ エクシリム EX-ZR3000』。カラーバリエーションはホワイトとブラックの2色。…で、ブラックを選ぶ。

 何かを買うワケではなく、気になる製品があるワケでもない…。そんな”何もないとき”でも、カメラ売り場があるとつい立ち寄ってしまう。カメラ好きの性(さが)よね。

 つい先日も、新宿西口の大手量販店のカメラ売り場にふらりと立ち寄った。でもって、普段はあまり手にしないカシオのコンデジ(カシオさん、ごめん)を手にして、ただ何となく操作する。…そして、気がつけば販売員のニイチャンの口車に乗せられて『カシオ エクシリム EX-ZR3000』を買っていた。

1/1.7型・有効1210万画素の裏面照射型CMOSセンサーを採用し、25-300ミリ相当の光学12倍ズームを搭載する高倍率コンパクトデジタルカメラ。BluetoothとWi-Fiによる接続で、シャッターを切るだけで画像を自動で転送できる「エクシリム オートトランスファー」に対応。2015年7月31日発売で、現在は後継モデル「エクシリム EX-ZR3100」が発売されている。…以上がこのカメラの概要である。

ボクが「エクシリム EX-ZR3100」で惹かれたのは”自分撮りに便利そうなカメラ”という点。上方向に180度まで開くチルト液晶を採用し、ボディ前面にフロントシャッターを装備。自分撮りもそうだけど、家族や仲間も加えた”2、3人撮り”も結構やるんだよね。だから、この手の撮影が簡単におこなえるコンデジが欲しいナァ〜と、常々思ってました。…まあ、そういう事にしておこう(笑)。

そういえば、買う時点では気にしてなかったけど、センサーサイズが「1/1.7型」と少し大きいのも良さげ。

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EX-ZR3000
硬貨を重ねてアングル調整をして、独自の「モーションシャッター」機能でシャッターを切る。便利〜!

 自分撮りのやりやすさとは別に、三脚を使わない”簡易的なセルフタイマー撮影”で便利だったのが「モーションシャッター」機能。これは、液晶モニターの”手のひらアイコン”付近でカメラが動きを感知すると(手をかざす動作)、自動でセルフタイマーのカウントダウン(0.5秒、1秒、2秒、10秒 の中から設定)が始まって撮影できる、という機能。1カット撮影すると再生アイコンも表示されるので、この部分に手をかざすと再生モードに切り替わる(3秒間)。お〜、これは便利だわ! ほら、簡易的なセルフタイマー撮影ってアングル調節もいい加減だから、複数カット撮影しようとすると、すぐにアングルが変わっちゃうからねぇ。

 …とまあ、思った以上に便利なカメラだし、描写性能も思った以上に良好だった。でも、不思議な点もいくつかある。まず、ステップズーム機能の設定画角。25、28、35、50、80、105、140、192、300ミリ。80ミリ? 140ミリ? まあ、この2画角は許そう…。192ミリって何だよ!?(笑) そして、このカメラは「RAW+JPEG」の画質モードで撮影できるが、その画質設定時にはズームの広角端が「25ミリ相当」ではなく「35ミリ相当」に制限される。ん〜、いろいろ謎仕様。…でも、なかなか”使えるヤツ”である。

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EX-ZR3000
望遠端の描写もまずまず良好。
◆カシオ エクシリム EX-ZR3000(300ミリ相当で撮影) プログラムオート F6.3 1/250秒 −0.3補正 WB:オート ISO80

EX-ZR3000
広角端の画質も安定してる。…でも、これ「RAW+JPEG」設定で撮影したカットだから、広角端は35ミリ相当になるけど。
◆カシオ エクシリム EX-ZR3000(35ミリ相当で撮影) プログラムオート F3.2 1/50秒 −0.7補正 WB:オート ISO400

EX-ZR3000
ISO400の描写もまずまず。
◆カシオ エクシリム EX-ZR3000(50ミリ相当で撮影) プログラムオート F3.7 1/60秒 −0.7補正 WB:オート ISO400

EX-ZR3000
続・ISO400の描写もまずまず。
◆カシオ エクシリム EX-ZR3000(25ミリ相当で撮影) プログラムオート F2.8 1/4秒 WB:オート ISO400