機材レポート

軽量カーボン三脚「Leofoto LSR-324C+LH-40」を使ってみた! 大三元も超望遠ズームもどんとこいの安定感

軽量コンパクトで扱いやすいLeofotoレンジャーシリーズに、確実な操作ができるレバーロックタイプのLSRシリーズが登場。福田健太郎カメラマンが、中型カーボン三脚と自由雲台のセット「LSR-324C+LH-40」をさっそくフィールドに持ち出し、爽やかな初秋の風景撮影を満喫した。

Leofoto LSR-324C+LH-40 レビュー

Leofoto LSR-324C+LH-40

[希望小売価格] 86,680円 (税込) [伸長] 1,490mm [最低高] 160mm [収納高] 595mm [段数] 4段 [最大脚径] 32mm [耐荷重] 15kg [重量] 2,000g

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三脚+スローシャッターで静と動の風景を描く

澄んだ青空と純白の花を咲かせるソバ畑。爽やかな彩りで、心地よい初秋の風に揺れる花畑の様子を伝えるため、1.3秒のスローシャッターを選択。安定感の高い「LSR-324C+LH-40」により、奥の木々や山はシャープに写し出し、静と動のある風景を表現した。

Leofoto LSR-324C+LH-40 レビュー
ソニー α7R IV FE PZ 16-35mm F4 G 絞りF16 1.3秒 ISO50 WB : オート PL+NDフィルター使用 福島県・南会津町

レバーロックで操作しやすい軽量カーボン三脚

初秋の風景撮影に持ち出したのはレンジャーシリーズの新製品「LSR-324C+LH-40」。一番の特徴は、脚パイプの伸縮にレバーロック方式を採用している点だ。撮影を行なうたびに何度も触れる部分なので、力を必要としない静粛なレバー操作と、脚パイプのスムーズな動きは、使い始めてすぐに気に入った。

もうひとつの特徴は、センターポールを省略しているため、見た目のサイズ感より軽いこと。多くの人にとって、脚を伸ばすだけで目線の高さにカメラがくるので不足は感じない。実際使用してみると、高すぎず、低すぎず、調節するのが楽だった。

スムーズに操作できるレバーロックを採用

バネを使わない開閉機構によるレバーロック方式は静粛性が高く、動きはとてもスムーズ。指に触れる部分には軟らかなラバーマットを備えており、使う人に優しいのが◎。

Leofoto LSR-324C+LH-40 レビュー

軽量でも耐荷重15kg! 大三元ズームや超望遠ズームも安心して使える

さらに、開脚して素早くローアングル撮影が行なえることもメリットだ。ストッパーを引き上げると、脚を最大角度まで一気に広げることができ、そこからゆっくり脚を閉じると、3段階の角度で、自動でロックされる。林床に咲く小さな花の撮影や、渓流で水面ギリギリから流れの動感を捉えたいときなど、「LSR-324C」は低い位置からの撮影にかなり重宝する。

脚パイプには10層カーボンが使われ、脚最大径は32mm。自由雲台「LH-40」を合わせた重量は2,000gと軽量ながら、耐荷重はなんと15kg。ミラーレスカメラに大三元ズームや超望遠ズームを装着して撮影してみたが、まったく問題なく、カメラ機材と三脚のバランスはすこぶる良かった。

トルク調整に対応した自由雲台を装備

付属の自由雲台「LH-40」は、メインのロックノブに加え、トルク調整用ノブ、水平方向に動かせるノブを用意。滑らかな動きで固定力は高く、フレーミングが決めやすかった。

Leofoto LSR-324C+LH-40 レビュー

バッグを吊り下げて三脚の安定性をアップ

底部の1/4インチネジ穴には付属のカラビナを取り付け可能。バッグを吊り下げることで三脚の安定性をより高められるほか、地面が濡れていて荷物を置きたくないときなどにも重宝する。

Leofoto LSR-324C+LH-40 レビュー

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福田健太郎

福田健太郎 (Kentaro Fukuda)

1973年、埼玉県川口市生まれ。幼少期から自然・風景・人に惹かれ、生きているこの世界を自分の眼で見つめたいと、18歳のときに写真家を志す。写真家・竹内敏信氏のアシスタント経て、1997年より活動を開始。日本国内を主なフィールドに、生命に溢れる自然の姿を追い続けている。写真集『泉の森』『春恋し -桜巡る旅-』など著書多数。公益社団法人 日本写真家協会会員。
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〈協力〉株式会社ワイドトレード