Lレンズが充実したキヤノンのRFレンズシリーズに、スタンダードクラスの超広角ズーム「RF15-30mm F4.5-6.3 IS STM」が仲間入り。歪曲収差をカメラ内補正に任せ、遠近感を生かしたダイナミックな写真が撮影できる。
ダイナミックな遠近感を手軽に楽しめる超広角ズームレンズ
スタンダードクラスのRFズームレンズ4本目となる「RF15-30mm F4.5-6.3 IS STM」が登場した。ワイド端15mmのダイナミックな遠近感は圧倒的。また、テレ端30mmの自然な写りも出番は多そうだ。これでスタンダードクラスのズーム3本で、15〜400mmまでの幅広い画角をカバーできる。
ディストーションを抑えた遠近感がイイ
ワイド端15mmの強烈な遠近感を手軽に堪能できるレンズだ。しかも四隅までしっかり結像していて、写りの緩さなどは感じない。カメラ側の歪曲収差補正によりディストーションも良好に抑えられている。
カメラ内収差補正を活用した光学設計
PMo非球面レンズに加え、蛍石と同等の性能を持つUDレンズを2枚使用。カメラ内歪曲収差補正を前提にした光学設計により、画質性能と小型軽量化を両立している。
強力な手ブレ補正を搭載、マクロにも強い
手ブレ補正機能はレンズ単体で最大5.5段、ボディ内ISとの協調制御で最大7段を発揮する。決して明るいレンズではないが、手ブレの発生が心配されるシーンでもとても心強い。
MF時にはワイド端15mmでハーフマクロ撮影も可能。超広角の絵づくりを手軽に楽しみたい「EOS R」シリーズユーザーはもちろん、将来のフルサイズ機へのステップアップを見越した「EOS R7」「EOS R10」ユーザーにもおすすめできる1本だ。
背景を生かしたワイドマクロが手軽に楽しめる
最短撮影距離はAF時にズーム全域で0.28m。ここでは焦点距離21mmとすることでワイドマクロらしい遠近感を狙った。MFではワイド端で0.128mまで寄ることができ、より遠近感の強いマクロ撮影ができる。
ミラーレス用レンズ特有の大きな後玉が特徴的
バックフォーカスの短いミラーレス用レンズには、前玉に比べ後玉が大きい光学系が多い。本レンズも大口径単焦点レンズのような大きな後玉だ。
リングの機能を物理スイッチで切り替え可能
フォーカス / コントロールモード切り替えスイッチを搭載。フォーカスリングとコントロールリングが一体化され、物理スイッチで機能を素早く切り替えられる。
キヤノン RF15-30mm F4.5-6.3 IS STM
発売日 2022年8月26日
参考価格 85,800円 (税込)
マウント キヤノンRFマウント
レンズ構成 11群13枚
絞り羽根枚数 7枚
最短撮影距離 AF時 0.28m (全域)、MF時 0.128m (ワイド端)
最大撮影倍率 AF時 0.16倍 (テレ端)、MF時 0.52倍 (ワイド端)
フィルター径 φ67mm
最大径×長さ 約φ76.6×88.4mm
質量 約390g
※本レポートはベータ機を使用しています。参考価格は記事公開時点の量販店価格です。