富士フイルム XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ
スペック
[マウント] 富士フイルムXマウント [最大径×長さ] 約φ62.6×44.2mm [重さ] 約135g [レンズ構成] 9群10枚 [最短撮影距離] 0.13m (広角) / 0.35m (望遠) [最大撮影倍率] 0.24倍 [絞り羽根枚数] 7枚 [フィルター径] φ52mm参考価格 41,250円 (税込)
絞り開放のワイド側周辺部でもキレのある描写が得られる
富士フイルムXシリーズの標準ズームでは、ワイド端の焦点距離が15mm (23mm相当) と、もっとも広角なのが特徴。この作例は、被写界深度を深くするためF11まで絞っているが、絞り開放のワイド側周辺部までキリリとよく解像するレンズだ。ただ、マウントはプラスチックで、電動ズームなので電源をOFFにしてからレンズ交換しないと鏡筒が伸びたままになる。
軽量コンパクトにもかかわらず驚くほど高い解像性能
テレ端開放でヒマワリを撮影。45mm (68mm相当) でF5.6なので、前景・背景をそれほど大きくぼかせないが、ピント面は絞り開放の画面中央付近でキリリとキレのある描写が得られる。こんなに軽量コンパクトなキットレンズにもかかわらず、驚くほど解像性能が高く、ボケも穏やかだ。
テレ側の近接撮影でも鮮明な描写が得られる
最短撮影距離はワイド端13cm、テレ端35cm。ワイド端で思いっきり寄れるのが特徴だが、このカットはテレ端開放で撮影したもの。開放F値がF5.6と明るくはないので、絞り開放でもヒマワリの管状花やしべが、周辺まで不自然にぼけることなく鮮明に写っている。や「X-S10」や「X-T30 II」を買うなら、断然、レンズキットがオススメだ。
「XF16-55mmF2.8」に次いでシャープで後方のボケも穏やか
山中湖花の都公園のヒマワリを、脚立に乗ってワイド端絞り開放で撮影。これで富士山の頭が見えていればとは思うが、そこは自然相手なので致し方なし。ピントは一番手前のヒマワリの花だが、ピクセル等倍でもカリカリに解像している。「XF16-55mmF2.8 R LM WR」に次いでシャープで、後方のボケは「XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ」のほうが穏やかだ。
四隅を除けば画面周辺部まで実にシャープ
ほんのわずかに富士山の頭が見えたので、見事に咲き誇るヒャクニチソウと富士山をパンフォーカスで撮影。富士山まで被写界深度内に収めるため、ピント位置は3列目くらいの花に合わせ、F8まで絞っている。一番手前の画面周辺の花は少しだけボケて流れ気味だが、それ以外はピクセル等倍でも実にシャープだ。