トキナーatx-mシリーズに、ソニーEマウントを採用したAPS-Cフォーマット用の大口径超広角ズーム「atx-m 11-18mm F2.8 E」が仲間入り。手のひらに乗るコンパクトサイズで、写真から動画まで軽快に撮影できる。
ミラーレス専用設計で小型・軽量化を追求したAPS-C対応の大口径超広角ズーム
トキナーからAPS-C対応のソニーEマウント用超広角ズームレンズが登場。動画需要が急増し、広角ズームレンズが盛り上がりを見せる中での投入だ。
これまでもトキナーは、一眼レフ用として 11-16mm F2.8、11-20mm F2.8、14-20mm F2 などを発売しており、得意分野とも言える焦点域だけに期待が高まる。
本レンズは従来、定評のあったフォーカスリングの操作でAF/MFを切り替えられるワンタッチフォーカスクラッチ機構は割愛された。小型・軽量化などを総合的に判断し、時代に合わせた方針転換ということだろう。
操作性は全般的に良好で、AFも極めて静か。特に大きな不満もなく、撮影を順調にこなせる実力を持つ。開放F2.8の明るさは、特に動画で大きな武器になるはず。実用性重視の1本だ。
歪曲を抑えた超広角描写
動画だけでなく、静止画の超広角スナップに組み合わせても、快適な撮影が楽しめる。チェックのためにレンズ補正を切った撮影もしてみたが、カメラ内補正に頼り切った思考ではなく、素性は良さそうだ。
開放時のボケは少々硬め
くっきりと気持ちのいい描写を見せる。ピント位置はシャープだが、ボケの輪郭は少々硬い印象だ。なお最短撮影距離は11mm時に19cm。おおむねハガキを画面いっぱいに撮影できる。
Tokina atx-m 11-18mm F2.8 E
発売日 2022年10月14日
希望小売価格 114,400円 (税込)
マウント ソニーE
レンズ構成 11群13枚
絞り羽根 9枚
最短撮影距離 0.19m (ワイド端)
最大撮影倍率 1:9.2 (ワイド端)
フィルター径 φ67mm
最大径×全長 φ74.4×74.1mm
質量 355g