機材レポート

もう1本!! 新方式の大口径望遠ズームも使うペンタックスDA★50~135ミリF2.8ED SDM

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外観デザイン自体はフツーの大口径望遠ズームだけど、実際に見て手にすると、フツーよりもかなり小さくて軽い。そう、F4クラスの望遠ズームや、単焦点のF2.8望遠レンズのようなのダッ!

 大口径標準ズームのDA★16~50ミリF2.8ED AL[IF]SDMと同時期に登場した『DA★50~135ミリF2.8ED AL[IF]SDM』。そのデザインや仕様は瓜二つで(長さや重さは違うが)、まさに「よき相棒」といったところ。当然、操作フィーリングもよく似ている。…でも、こっち(50~135ミリ)の専用フードは、ちょっと長すぎて視覚的なバランスはイマイチかな~って感じる。まあ、遮光効果を考えたら少しでも長いほうがイイし、収納時に逆付けすれば、かさ張る心配はないんだけどねー。

 それにしても、APS-Cサイズ専用レンズとはいえ、このF2.8大口径望遠ズームは、スリムでコンパクトだよねぇ。最大径76.5㍉・全長136㍉・フィルター径67㍉・重量685㌘。その大きさや手にした感触は、まるでキヤノンのEF70~200ミリF4Lや、単焦点の200ミリF2.8のようだナ…。このレンズなら、三脚座がないのも納得できる。超音波モーター(SDM機構)の作動も含め、各操作部のフィーリングも快適!

 実写性能の良さにも感心したね。開放絞りからシャープなのはもちろん、アウトフォーカス部の描写もクセが少なくて自然。そのおかげもあって、カタログ等で謳われている「なめらかなグラデーションの背景に、狙った立体感が立体的に浮かび上がる描写」が実感できたのだなー。

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この望遠ズームは、35ミリ判換算で「76.5~207ミリ」の画角をカバーする。…で、引きの牧場風景の中に、ヒツジ達の姿を浮かび上がらせた。手前の芝が大きくボケているが、その描写がとても自然に見える。立体的で味のある描写である (ペンタックスK10Dで撮影)