機材レポート

待望の「新方式・大口径標準ズーム」を使うペンタックスDA★16~50ミリF2.8ED SDM

W070824_1
大口径タイプながら、K100Dスーパーのようなコンパクトボディとのバランスもまずまず…。そういった点も、このDA★16~50ミリF2.8ED AL[IF]SDMの魅力だろうね!

 開放F値「F2.8」の大口径標準ズームは、プロやハイアマチュアのカメラマンが「メインレンズ」として使用する、注目度の高い製品である。たしかに、ズーム全域でF2.8の明るさがあれば、むやみに感度を上げる必要はないだろうし、望遠域でのボケ効果もある程度は期待できる。そう、コンパクトタイプの標準ズームは、広角側は明るめでも、望遠側はF5.6と暗くなるからねぇ。

 実は、個人的にはあまり燃えないのよね、大口径標準ズームってサ。たしかに「望遠側のF2.8」は魅力だけど、そのぶん大柄で重くなっちゃう。ボディに付けっぱなしにすることが多い「常用レンズ」だけに、あまりかさ張る製品はイヤなんだよね。また、最短撮影距離なんかも、コンパクトタイプより長めの製品が多いし…。

 でも、ペンタックスから登場した『DA★16~50ミリF2.8ED AL[IF]SDM』は、そういった不満点が少なくて、かなりイイ感じ! 全長98.5㍉・重量565㌘という値は、大口径標準ズームとしては「まずまず」の値だと思う。そして、実際に手にしても「あ、そんなに重くないや」と感じたね。フィルター径は77㍉と大きめだけど、専用フードが適切な大きさ(径)ということもあり、さほど太さも感じない。

 広角端の焦点距離が「16ミリ」と短めなので、標準ズームながら「24.5ミリ相当」の本格的な広角画角が得られるのがウレシイ。そんでもって、最短撮影距離もズーム全域0.3㍍と、広角ズーム並に短いので、被写体にググッと寄って撮る“広角らしいアプローチ”がおこなえるのもイイねっ! もちろん、大きな特長である超音波モーター(SDM機構)の操作フィーリングも快適快適!!

W070824_2
牧場内のロープに、蝉の抜け殻を発見! それを、約50ミリ相当(35ミリ判換算)の画角で狙う。あ~、最短撮影距離0.3㍍だと、ストレスなく寄れてイイわぁ~。絞り値は開放のF2.8。背後は適度にボケていて、ピントを合わせた部分は自然なシャープ感がある。かなり上質な描写だと感じた (ペンタックスK100Dスーパーで撮影)