機材レポート

NIKKOR Z DX 24mm f/1.7 実写レビュー! お手頃価格でボケを生かした撮影が楽しめる

ニコン「Z fc」に似合うAPS-Cミラーレス用のリーズナブルな単焦点レンズ「NIKKOR Z DX 24mm f/1.7」が登場。開放F1.7とは思えない軽量コンパクトサイズを実現し、ズームレンズでは味わえないボケ味が楽しめる。スナップに常用したい広角レンズだ。

NIKKOR Z DX 24mm f/1.7 実写レビュー
ニコン Z fc + NIKKOR Z DX 24mm f/1.7

ボケを楽しむリーズナブルな小型軽量レンズ

「NIKKOR Z DX 24mm f/1.7」は、35mm判換算36mm相当の単焦点広角レンズ。F1.7の明るさを持つとは思えないほどコンパクトで、重量も約135gしかない。今回使用した「Z fc」とのバランスも良く、見た目も似合う。鏡筒にはおなじみのコントロールリングが装備され、MFリングのほか、絞りリングや露出補正リングなどにカスタマイズできる。

自然なボケ味が主役の人形を際立たせる

レストランの窓辺に置かれていた、ホテルのポーターの人形。絞り開放でウインドーに反射する景色をボカした。ボケの形が崩れず自然なのがわかる。ピントを合わせた人形の顔もシャープだ。36mm相当はスナップに使いやすい。

NIKKOR Z DX 24mm f/1.7 実写レビュー
ニコン Z fc NIKKOR Z DX 24mm f/1.7 絞り優先オート F1.7 1/400秒 ISO100 WB : オート

柔らかい描写からキレまで、大口径レンズの味が楽しめる

AFにはリアフォーカス方式を採用し、静かでスムーズに駆動する。18cmまで近付けるので、クローズアップも得意だ。絞り開放の描写はわずかに柔らかいが、解像力は十分高い。F4まで絞るとシャープさがグンと増し、キレのある写りになる。また、絞り開放のボケ味も素直で、手軽に大口径レンズらしい写真が楽しめる。初めて単焦点レンズを手にするビギナーにおすすめしたい。

街中の雰囲気も取り入れてクローズアップ

通り沿いに咲いていた花。最短撮影距離まで近付いて撮影。広角レンズらしい遠近感を利用し、街中の雰囲気も表現した。F1.7のボケを生かした写真からクローズアップまで、常用単焦点レンズとして幅広く活躍する。

NIKKOR Z DX 24mm f/1.7 実写レビュー
ニコン Z fc NIKKOR Z DX 24mm f/1.7 絞り優先オート F5.6 1/500秒 +0.7補正 ISO100 WB : オート

常用できるコンパクトサイズを追求

手のひらに収まるサイズ感の大口径レンズ

全長は40mm、重さは約135gしかない。それでいてF1.7の明るさ。手のひらに載せると、驚くほど小さくて軽い。明るいレンズは重さが気になる人も、これなら納得できるはず。

NIKKOR Z DX 24mm f/1.7 実写レビュー

滑らかなAF駆動は動画撮影にも良さそう

レンズ構成は8群9枚。そのうち非球面レンズを2枚使用する。AFは滑らかに駆動するリアフォーカス方式を採用。写真はもちろん、ボケを生かした動画撮影にも威力を発揮するだろう。

NIKKOR Z DX 24mm f/1.7 実写レビュー

フィルターが装着できるレンズフード

レンズフードは先端がすぼまったパンケーキレンズ風のスタイル。コンパクトで一体感のある形だ。先端に46mm径のネジが切ってあり、レンズキャップやフィルターが装着できる。

NIKKOR Z DX 24mm f/1.7 実写レビュー

ニコン NIKKOR Z DX 24mm f/1.7

NIKKOR Z DX 24mm f/1.7 実写レビュー

発売日 2023年6月23日
参考価格 40,110円 (税込)

レンズ構成 8群9枚
絞り羽根枚数 7枚 (円形絞り)
最短撮影距離 0.19m (ズーム全域)
最大撮影倍率 0.19倍
フィルター径 φ46mm
最大径×長さ 約φ70×40mm
質量 約135g

※参考価格は記事公開時点の量販店価格です。