機材レポート

さらに進化したIXYデジタルのエース!!『キヤノンIXYデジタル810IS』

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こうやって前面から見ると、前モデルの800ISと見分けがつかない『IXYデジタル810IS』。でも、その機能&仕様は、予想以上に大きく進化しているのダッ!

 最近、仕事で『キヤノンIXYデジタル810IS』を使う機会があった。以前にボクが使っていた800ISの後継モデルである。有効画素数が600万画素から800万画素へ2ステップ上がって、顔認識機能「フェイスキャッチテクノロジー」が搭載されたんでショ! でも、外観はほとんど変化ないし、操作フィーリングも一緒だなぁ。あ~、イイんだけど、個人的には新鮮味に欠けるかなぁ…。

 …と、覚めたフリして触っていても、実際に使い始めると「悔しいけど、やっぱ良くなってるなぁ~。にゃろうっ!!」と、感じてしまう。このあたりが、キヤノンの憎らしいところ(笑)。まず、先に登場したIXYデジタル10や90にも採用されている「クリアライブ液晶」が気持ちイイ。また、液晶パネル周辺のパーツ色が黒からグレーに変更されて、落ち着いた雰囲気になっている。そう、このカメラは後ろ側から見ると、前モデルと見分けがつくのだなー。

 あと、前モデルでは「手ブレ補正の効きがイマイチかも?」と感じていたが、この810ISでは「お~、手ブレ補正が効いてる効いてる!!」という実感があった(撮影時のモニター上で)。でも、この点に関しては、特に変更があったというアピール(カタログ等)はないので、もしかしたらボクの気のせいかも?

 「1/2.5型・800万画素CCD」での絵作り(画像処理技術)も実に巧み。「画面の四隅でアマくなる」というシリーズ特有のレンズのクセは残ってるけど、全体的にシャープ感と繊細さのある描写に感心する。そして、他のIXYの多くは光学3倍ズームを搭載するが、800系モデル(車両型番みたいだナ)には光学4倍ズームが搭載されている。実際にズーミングしてみると、この差が意外と大きいのヨ。望遠側で“もうひと伸びする感覚”なんだよね。

 あ~あ、借りたカメラを誉めてたら、何だか寂しくなってきたヨ(苦笑)。とにかく、広角が35ミリ相当止まりの点を除けば、特に不満点のない“隙のないカメラ”ですわ、コイツは!

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同サイズのまま高画素化された「1/2.5型・800万画素CCD」の描写を心配していたが、キヤノンらしい巧みな絵作りに安心した。