機材レポート

【実写レビュー】感動モノの描写力! サーキットで「Sigma 300-600mm F4 DG OS | Sports」を使ってみた

Sigma 300-600mm F4 DG OS | Sports レビュー

2026年4月11日〜12日に岡山国際サーキットでの開幕戦を控えたSUPER GT 2026シリーズ。3月15日〜16日には、富士スピードウェイにて開幕前最後の公式テストが行われました。CAPA「流し撮りGP」応援ドライバーの佐藤蓮選手、三宅淳詞選手の仕上がりをチェックすべく、編集部もテスト初日に富士スピードウェイへ。

今回は、2025年5月に発売になってからずっと気になっていた「Sigma 300-600mm F4 DG OS | Sports」をお借りして、既存の600mm F4に迫るという描写力を体験してみました。カメラは「ソニー α9 II」を使用しています。

Sigma 300-600mm F4 DG OS | Sports レビュー
ソニー α9 II Sigma 300-600mm F4 DG OS | Sports シャッター優先オート 1/320秒 F4 ISO100 WB : オート 600mm

フードを付けると4kg超えのド迫力レンズ

Sigma 300-600mm F4 DG OS | Sports レビュー
身長164mの小柄な筆者が持つとこんな感じ。

第一印象は、やはり大きい。白色の遮熱塗装を採用しているせいかもしれませんが、より大きく感じます。レンズ自体の質量は、Lマウント用が3985g、ソニーEマウント用が3970gと、4kgを切っていますが、なかなかの重さです。私が普段よく使っている「Sigma 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports」と比較すると、以下のような感じです。ソニーEマウント用で2485gですから、1.5kgほど違います。

Sigma 300-600mm F4 DG OS | Sports レビュー
下が「Sigma 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports」を600mmまで伸ばした状態。上の「Sigma 300-600mm F4 DG OS | Sports」は、インナーズームのため全長が変わりません。

 

しかし、その重さを凌駕するのが、単焦点レンズに匹敵する光学性能とF4通しという明るさ、300mmから600mmまでのズームができる機動力です。300~600mmは、ちょっと長すぎるかなと思いつつ、目の前でマシンを捉えてその描写力を味わいたくて、コースサイドに持ち込んでみました。

Sigma 300-600mm F4 DG OS | Sports レビュー

プロユースのロクヨンに匹敵する描写力と手ブレ補正

Sigma 300-600mm F4 DG OS | Sports レビュー
ソニー α9 II Sigma 300-600mm F4 DG OS | Sports シャッター優先オート 1/160秒 F7.1 ISO100 WB : オート 300mm

今年もCAPA「流し撮りGP」応援ドライバーの佐藤蓮選手と三宅淳詞選手が、SUPER GTのGT500クラスに参戦します。佐藤選手は、16号車 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GTを野尻智紀選手とともにドライブします。プレリュードは今シーズンから投入されるニューマシンです。

Sigma 300-600mm F4 DG OS | Sports レビュー
佐藤選手がドライブする、まだカラーリングが施されていない16号車。
ソニー α9 II Sigma 300-600mm F4 DG OS | Sports シャッター優先オート 1/200秒 F6.3 ISO100 WB : オート 300mm
Sigma 300-600mm F4 DG OS | Sports レビュー
市販車の新型プレリュードが備えるリアコンビネーションランプをイメージさせるリア。
ソニー α9 II Sigma 300-600mm F4 DG OS | Sports シャッター優先オート 1/200秒 F6.3 ISO100 WB : オート 600mm

 

三宅選手はチームを移籍。24号車 リアライズコーポレーション Z / Nissan Z NISMO GT500を名取鉄平選手とともにドライブします。筆者も昨年11月以来のマシン撮りということで、勘を取り戻しながら両選手のマシンを中心に撮影してみました。

Sigma 300-600mm F4 DG OS | Sports レビュー
三宅選手がドライブする24号車。
ソニー α9 II Sigma 300-600mm F4 DG OS | Sports シャッター優先オート 1/200秒 F4 ISO100 WB : オート 400mm
Sigma 300-600mm F4 DG OS | Sports レビュー
三宅選手はチームを移籍しましたが、マシンは昨年と同様のZです。
ソニー α9 II Sigma 300-600mm F4 DG OS | Sports シャッター優先オート 1/160秒 F4 ISO100 WB : オート 600mm

 

300-600mmの画角は普段から撮り慣れているので、カメラの背面液晶モニターで見る限りそれほど新鮮さはなかったのですが、自宅に戻って32インチの4Kモニターで確認すると、その解像感と描写力は感動モノでした。流し撮りでビシッと止められたときのマシンの細部はもちろん、汚れた質感、ピントがきている路面の粒状感など、ずっと見ていたくなります。

Sigma 300-600mm F4 DG OS | Sports レビュー
回転するホイールが流れて、ブレーキキャリパーのメーカー名までしっかり描写。
ソニー α9 II Sigma 300-600mm F4 DG OS | Sports シャッター優先オート 1/125秒 F4 ISO200 WB : オート 600mm
Sigma 300-600mm F4 DG OS | Sports レビュー
縁石の汚れから路面の粒状感まで精緻に表情を捉えています。
ソニー α9 II Sigma 300-600mm F4 DG OS | Sports シャッター優先オート 1/250秒 F4 ISO100 WB : オート 388mm

 

FLDガラス6枚、SLDガラス1枚を含む21群28枚のレンズを制御するのは、リニアモーターHLA (High-response Linear Actuator)。素早く正確にスッとフォーカスします。さすがのAF性能です。また、手ブレ補正アルゴリズムOS2により、600mm側で5.5段の高い手ブレ補正機能を搭載。流し撮り用のモード2では、上下左右斜めの動きに対する補正も行ってくれます。今回はモード2に設定して撮影しています。

Sigma 300-600mm F4 DG OS | Sports レビュー
ダンロップコーナーで、一般観戦エリアから金網ごしに、メディアホールからマシンを狙ってみました。

 

F4という絞りは、手前の金網をボカして撮影するのにも大きなアドバンテージがあります。シャッタースピードを下げて流そうとすると明るくなりすぎてしまい、露出を絞ると金網が目立ってしまいます。そこで、NDフィルターをつけて減光することで絞りを下げたりと、工夫をします。筆者も何度も体験していますが、あらためてロクヨンやサンニッパの恩恵はあるんだなと感じました。

Sigma 300-600mm F4 DG OS | Sports レビュー
ヘッドライトの光がクロスになっていて、金網の影響を受けているのがわかります。
ソニー α9 II Sigma 300-600mm F4 DG OS | Sports シャッター優先オート 1/125秒 F4 ISO100 WB : オート 465mm

ドロップイン可変NDフィルターがとても便利

Sigma 300-600mm F4 DG OS | Sports レビュー
「DROP IN WR VARIABLE ND RND-21SE」(左) と「DROP IN WR CIRCULAR PL RCP-21SE」(右)。どちらもソニーEマウント用。

「Sigma 300-600mm F4 DG OS | Sports」はマウント付近にドロップインフィルター挿入口があり、付属のフィルターホルダーを使って別売りの40.5mm径フィルターを装着できます。装着したまま可変操作が可能なドロップインサーキュラーPLフィルター「DROP IN WR CIRCULAR PL」と、ドロップイン可変NDフィルター「DROP IN WR VARIABLE ND」が販売中。今回、こちらも合わせてお借りしましたが、手元でフィルターを調整できるのは、ものすごく便利でした。

Sigma 300-600mm F4 DG OS | Sports レビュー

Sigma 300-600mm F4 DG OS | Sports レビュー
ホルダーのダイヤルを回すだけで減光量を調節できます。

三宅淳詞選手のバースデーケーキが登場

午前と午後のセッション (走行) の間には、ピットビューイングも行われました。各チームのドライバーがピットロードに登場し、ファンのサインに応じたりする中、24号車のピットでは大きなバースデーケーキが登場。

Sigma 300-600mm F4 DG OS | Sports レビュー
※こちらは「Sigma 50mm F2 DG DN | Contemporary」で撮影しています。

 

そう、三宅選手が3月17日に誕生日を迎えるということで、チームメイトから祝福を受けていたのです。「今年からチームを移籍したばかりなのに、こうして誕生日を祝っていただけて、頑張りたいと思います。よろしくお願いします」と三宅選手。声をかけると「いやー、びっくりしましたー」と笑顔で応えてくれました。

Sigma 300-600mm F4 DG OS | Sports レビュー
真新しいドライビングスーツで記念撮影に応じる三宅選手 (中央)。※こちらは「Sigma 50mm F2 DG DN | Contemporary」で撮影しています。

 

24号車 リアライズコーポレーション Z (名取鉄平選手 / 三宅淳詞選手) は、初日午前のセッションではトップタイムをマーク。いっぽう、2日目午後のセッションでは、16号車 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT (野尻智紀選手 / 佐藤蓮選手) がトップタイムをマーク。開幕に向け順調に調整が進んでいるようなので、今シーズンの2人の走りに期待したいですね。ぜひ、佐藤選手、三宅選手の写真を撮って、「流し撮りGP」に応募してほしいです。

Sigma 300-600mm F4 DG OS | Sports レビュー
ピットビューイング中に、佐藤選手も撮影させていただきました。※こちらは「Sigma 50mm F2 DG DN | Contemporary」で撮影しています。

 

CAPA「流し撮りGP 2026」応募方法

CAPA編集部では、サーキットの写真ファンを応援するフォトコンテスト「流し撮りGP」を開催しています。モータースポーツの流し撮り作品をどしどしご応募ください! 毎戦の1位には賞品をお贈りします。

流し撮りGP 2026 開催日程

第1戦 4月15日締切・5月20日発表
第2戦 5月15日締切・6月20日発表
第3戦 6月15日締切・7月19日発表
第4戦 7月15日締切・8月20日発表
第5戦 8月15日締切・9月20日発表
第6戦 9月15日締切・10月20日発表
第7戦 10月15日締切・11月20日発表
第8戦 11月23日締切・12月20日発表

■発表
「CAPA CAMERA WEB」にて
→ これまでの入賞作品と予選通過作品

流し撮りGP レギュレーション

■応募形態
オンライン応募のみ。こちらの応募フォームからご応募ください。
※プリントによる応募はできません。ご注意ください。

流し撮りGPご応募はこちらから

■応募点数
1人1戦3点まで。単写真作品のみ (組写真不可)。

■審査委員長
小林 稔 先生 (日本レース写真家協会 [JRPA] 会長)

小林 稔

■1位賞品
Nextorage メモリーカード 64GB

流し撮りGP賞品

■審査について
流し撮りの迫力や撮影技術などを総合的に審査します。
※背景描写の流れ度合を競うものではありません。

流し撮り=移動する被写体をカメラを振りながら追い写しした写真

高速シャッターの流し撮り (背景描写が流れていない)
低速シャッターの流し撮り (背景描写が大きく流れている)

どちらも「流し撮り」としてその完成度を審査します。

■ポイントについて
毎戦の入賞者にはポイントが与えられます。
(1位=10点、2位=8点、3位=6点、4位=5点、5位=4点、6位=3点、7位=2点、8位=1点、予選通過=1点)

  • ルーキー応募者=前年度の入賞ポイントがなかった人が初入賞した場合にはルーキーポイント3点が加算されます。(歴代年間チャンピオン獲得者を除く)
  • CAPA応援ドライバーがメインに写っている2026年シーズン作品で入賞すると、ボーナスポイント1点が加算されます。

■撮影場所
入場券が販売されている一般観戦場所から撮影された作品に限ります。
※報道エリア、特別ゲストエリア、レース競技者 (関係者) エリアなど、一般観客が立ち入ることができない特別エリアから撮影した作品は審査の対象としません。一般のチケットを購入して撮影できる場所からの作品をご応募ください。