機材レポート

2台のF4を押しのけてボクのメイン機に!待望の手頃な高機能モデル『ニコンF100』

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爽やかな夏空に映える「マイF100」の雄姿。引き締まったマグネシウム製ボディがカッコイイっ!! でも、今はデジタルが主流なので、すっかり出番が減っちゃった…。ごめんネ、F100!

 1998年、この『ニコンF100』が発売されると、ボクはすぐに買った。ホント、予約して発売当日に買ったからね。それまで2台のF4を使ってたけど(F4とF4S)、さすがに’90年代の後半になると、その仕様の古さが気になっていた。AF測距点は中央1点だし、シャッターも絞りも1段ステップだし…。だから、次世代のフラッグシップ機である「F5」並の機能を持ちながら、小型化&軽量化されたF100の登場は、ほんっと嬉しかったね。しかも、堅牢なマグネシウムダイキャスボディや、防塵・防滴設計など、信頼性の高さもバッチリ! そう、ボクはこういうカメラを待ち望んでいたんだよぉ~。ウル、ウルルン(思い出し泣き)。

 さっそく「冬の三陸の旅」とかに連れて行った。でも、バッテリーの持ちの悪さにはマイッタね。仕様では、単3アルカリ乾電池で「気温20度で約25本、マイナス10度で約1本」とある(36枚撮りフィルムで)。まあ、その時は「冬の三陸だからしょーがないか」と思ったけど、暖かい季節や場所で使ってもサッパリ持たない。そう、4~5本くらいしか撮れなかったかなぁ。…というわけで、しばらく経ってから、メーカーで調整してもらった。要は「電圧がここまで下がったら規定の性能が出ない可能性があるから、このあたりで撮れなくしますよ」という“見切るポイント”が高すぎたワケですナー。まあ、性能に妥協しないニコンらしいけどね。そういえば、発売前のF5をテスト撮影したときも、同様の症状があったっけ。んで、調整後は快適に撮れるようになったヨ!

 その後は、大きなトラブルもなく、気がつけば発売(購入)から10年近く経っている。ほんと、このカメラに関しては、トラブルの記憶はないね。2年くらい前にオーバーホールに出したんだけど、その時に一緒にボディ前後のシボ革風のラバーを全部張り替えて、電池ボックスのパッキンとかも交換した。お~、なんだか新品のようだ!(部分的にキズはあるけど) せっかく新品のように生まれ変わったんだから、もう少し使ってやらんとイカンなぁ…と、青空に映えるF100の雄姿を眺めながら思う“2007年の夏”でありました。

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オートブラケティング、シンクロモード、ISO感度。この3つのボタンが、ダイヤル風の台座(?)に集中する。その基部には、給送モードセレクトダイヤルがある。ボタンの機能は違うが、その外観や操作感は、D200(写真奥)とソックリ!