機材レポート

RAWモード復活でより魅力的に!レスポンスも合格『キヤノン・パワーショットG9』

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外観上の変更はほとんどないが、その機能や仕様、そしてカメラとしての完成度は、予想以上に向上しているG9。前モデルG7からの2ステップ(?)アップはダテじゃない!!

 やっぱり出ましたネ、パワーショットシリーズの最高峰の後継機が。その名も『パワーショットG9』。G7からG9への進化は…えーと、8はどこへ行ったのヨ?(笑)

 まあ、そのネーミングはいいとして、その進化の内容が気になるところ。広角側の画角を28ミリ相当にして欲しかったけど、そこはG7と同様の35ミリ相当のまま。ってゆーか、G7と同じレンズだよ(35~210ミリ相当の光学6倍ズーム)。個人的には、望遠側が短くなっても“広角寄り”にして欲しかった。そう、28~140ミリ相当の光学5倍ズームとかね…。

 最大の進化は、有効画素数が1000万画素から1210万画素へアップ…じゃなくて、「RAWモード撮影が可能」になった点だろうね。「可能になった」と言うよりもいうか、G6まで「戻った」と言うべきか。しかも、待望の「RAW+L/FINE」ですがな! さあ、そこで気になるのが、作動レスポンスだよね。RAWモード撮影が可能なコンパクトデジカメって、だいたいはレスポンスの悪さで萎えちゃう…。でも、このG9は違った。もちろん、最新のデジタル一眼レフ並といかないけど、予想以上にサクサクと連続的に撮れるので感心したヨ。しかも、メモリーカードへの書き込み終了までの時間も短い! もう、これだけでも十分に「買い!!」

 …ということで、早々と購入が決定(笑)。その詳細レポートは、実際に購入してじっくりと…ね!

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マクロモードで、小さなチョウを狙う。このカメラは広角端で1㌢まで寄れるが、適度な撮影距離をキープしつつ、背景を簡略化するために、少し望遠側にズームした(最短距離が5㌢くらいになるズーム域で)。このG9には、AF枠のサイズが変更できるという新機能が搭載されている。こういったシビアな撮影には、実に便利な機能である。