機材レポート

コンパクトなワイコンの実力をチェック!!『オリンパスSP-350+WCON-O7F』

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コンパクトな高機能機「SP-350」ボディにマッチする、とってもコンパクトな専用ワイコン「WCON-07F」。ボディとワイコンはアダプター(CLA-9)を介して装着する。う~ん、なかなか可愛らしいネッ!

 昨年の春に購入した『オリンパスSP-350』。小さくて軽くて、でも機能や仕様はハイスペック。これぞ、まさに「オリンパスの真骨頂!」と言えるモデルじゃないかな。ハイスペックなコンパクトデジカメの定義はいろいろあると思うけど、ボク個人としては、PASMのフル露出モードとMFモードを搭載すること。この2点は外せない。もちろん、SP-350はその条件を満たしている。そのうえで、RAW+JPEG撮影可能や、アクセサリーシュー装備といった、機能も備えているのだなー。

 テレコンやワイコンなどの撮影アクセサリーが揃ってるのも、このカメラの大きな魅力。ボクはワイコン「WCON-07F」を持っている。そういえば、7月にこのブログで「その広角効果や描写性能は…また次回にネッ!!」って書いたんだよネ。SP-350に搭載される光学3倍ズームは「38~114ミリ相当」の画角をカバーする。広角端が38ミリ…か。正直、この数値って萎えるよねぇ~。35ミリ相当だと「まあ、いいか」って感じるけど、3ミリしか違わない38ミリ相当だと「ええ~!?」って感じ(笑)。いずれにせよ、どちらも広角らしい効果(限られた場所から広い範囲を写し込んだり、遠近感を強調したり…といった効果)は、あまり期待できない。

 SP-350に、コンバージョンレンズアダプター「CLA-9」を介してワイコン「WCON-07F」を装着すると、広角端の38ミリ相当が「約27ミリ相当」に拡大する。両方の画面を比較すると、約27ミリ相当の画角の方が「1回り半くらいは広いな」と感じるね。「1回り」っていう表現も、けっこう曖昧なんだけどサ(苦笑)。

 描写性能も「この写りなら使ってもイイか」って思えるレベルには達してるかな? まあ、ディストーション(タル型の歪曲収差)も見られるし、画面周辺部は像の流れやアマさも見られる。でも、この手のワイコンとしては頑張ってると思うよ。大きく重くて「高性能」を謳うワイコンでも、もっと写りが乱れる製品もいっぱいあるもの…。ちなみに、この「WCON-07F」とアダプター「CLA-9」、ボクは組み合わせた状態で着脱してマース!

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サルスベリの花に、マクロモードで接近するっ! ボケた周囲の描写が気になるところだが、不自然な流れとかも目立たず、とても自然な描写が得られた ◆オリンパスSP-350+WCON-07F Aモード f4 1/250秒 -0.7補正 WB:晴天 ISO50

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季節はずれの梅園。そこの「あずまや」の屋根を、内側から撮ってみた。画面周辺の広角特有のタル型の歪曲収差が気になるが、そうイヤらしい描写ではない…と、個人的には感じたね ◆オリンパスSP-350+WCON-07F Pモード f2.8 1/40秒 -0.3補正 WB:晴天 ISO50

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雑木林の間から強烈な太陽がドーン! かなりキビシイ逆光条件とあって、目立つゴーストが発生した。でも、この「SP-350+WCON-07F」の組み合わせによるゴースト、アングルを微妙に変えて撮ると、なかなかカッコイイ! ◆オリンパスSP-350+WCON-07F Pモード f2.8 1/80秒 -0.3補正 AWB ISO50