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【CP+2018/リコー】フルサイズ一眼レフ「PENTAX K-1 Mark II」と参考出品レンズの体験コーナーが大人気!

リコーブースでは、2月に発表された「PENTAX K-1 Mark II」と参考出品の35mmフルサイズフォーマット対応単焦点レンズ「HD PENTAX-D FA★50mmF1.4 SDM AW(仮称)」を実際に試せるカウンターが大人気。また、触ることはできないがAPS-Cフォーマット用の超広角ズームレンズ「HD PENTAX-DA★11-18mmF2.8ED DC AW(仮称)」も参考出品され、こちらにも人だかりができていた。リアルレゾリューションシステムなどで超高解像度化したペンタックスKマウントのカメラに対応できる新レンズからは目が離せない。

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カウンターには4月下旬発売予定の「PENTAX K-1 Mark II」がずらりと並んでおり、手に取って操作感などを試すことができる。エンブレム以外の外観は従来機「K-1」とほぼ同じで操作感もほぼ変わらないが、最高ISO819200を誇る高感度性能や5軸5段手ブレ補正、手持ちでも使えるようになったリアルレゾリューションシステムIIなど、その中身は大幅に進化している。

また、従来機「PENTAX K-1」にもアップグレードサービスが発表された。こちらはメイン基板を交換し「K-1」を「K-1 Mark II」相当にアップグレードするというサービス、2018年5月21日~2018年9月30日までの期間限定サービスだが、従来機ユーザーをサポートする同社の姿勢はユーザーにとってありがたい。

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参考出展の「HD PENTAX-D FA★50mmF1.4 SDM AW(仮称)」は実際に触って試すことができる。本レンズは、リアルレゾリューションシステムで超高画素化する写真に対応するために、新基準で設計・製作された高画質スターレンズシリーズ初の製品だ。高解像度なレンズに仕上がっているが、ただシャープなだけではなく、ボケ味にもこだわっているという。レンズ構成は焦点距離50mm前後のレンズでよくある逆ガウス形ではなく、前群に補正レンズを持ったガウス形という珍しい形。実際手にしてみると、光学性能を重視しているためか標準50mmレンズにしてはサイズが少し大きいが、妥協のない絵作りを感じさせてくれるレンズだ。

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新基準で設計・製作された2代目のスターレンズとなる「HD PENTAX-DA★11-18mmF2.8ED DC AW(仮称)」。APS-Cフォーマットに対応した大口径の超広角レンズだ。

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F2.8という明るさを生かして天体写真や暗い場所での風景写真などで使われることを想定しており、任意の位置でピントを固定できるフォーカスクランプ機能や、レンズヒーター(天体撮影時の結露防止用品)を巻くための溝が設けられている。

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また、レンズマウントは絞りレバーの付いたKAF3マウントで、初期のAPS-Cフォーマットのカメラにも対応している。

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ブース前方の華やかなスペースでは、2017年9月に発売された360°カメラのハイエンドモデル「RICOH THETA V」のデモンストレーションが行われ、人だかりができていた。興味はあってもなかなか体験したことのない方にはぜひ試してみてもらいたい。体験コーナーはVR(バーチャルリアリティ)に対応、視聴者が見ている方向にあわせて音が変化するのも再現できるというシステムを体験することができる。実際に体験してみたが、飛行機が着陸する場面は迫力満点。見る方向を変えるのにあわせて音も変化、まさにその場にいるようなリアリティだった。

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360°カメラ「RICOH THETA V」のファームウェアがアップデートされ、OTGケーブルを使うことで本体からUSBメモリーに直接データが転送できるようになった、会場ではデモを体験できる。

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THETAの心臓部であるメインプロセッサー「Snapdragon」やレンズ内部など、各パーツのサイズや位置関係がはっきり見られる技術展示。メカファンにはとっても楽しいCP+名物のカットモデル展示だ。

 

〈写真・文〉青柳敏史