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【CP+2018/タムロン】小型軽量の本格派「70-210mmF4」と、Eマウント用大口径標準ズームに大注目!

タムロンからは、2018年4月2日発売予定の新製品として「70-210mm F/4 Di VC USD」、開発発表の製品として「28-75mm F/2.8 Di III RXD」が登場。会場では、70-210mmのほか同社の現行製品のほとんどがタッチ&トライ可能とあって、ブースに人だかりができていた。このほか、著名写真家のステージなども数多く開催。

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今回注目の新製品「70-210mm F/4 Di VC USD」は、開放絞りをF4に抑えることで小型・軽量化を狙った35mmフルサイズ対応モデル。実際同社の大口径タイプ「SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD G2」に比べて、600g以上軽く、長さも17mm以上短い。大口径高画質タイプレンズがズシリと重い昨今、これは注目の存在だ。価格も魅力的で、メーカー小売希望価格95,000円(税別)。

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「70-210mm F/4 Di VC USD」の重さは850g(ニコン用)と軽く、手ブレ補正VC機能が搭載されているので、軽快なフットワークと取り回しのよい撮影ができる。その一方で別売の三脚座やテレコンバーターなども用意され、三脚を使用しての超望遠撮影も快適に行える本格派の仕上がりだ。

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「70-210mm F/4 Di VC USD」の魅力として最大撮影倍率の高さがある。最短撮影距離は0.95mで大口径タイプ「SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD G2」と同様だが、最大撮影倍率は1:3.1(70-200mmは、1:6.1)で70-200mmF4クラスのレンズのなかで最も撮影倍率が高い。これには、焦点距離数値にすればわずか10mmの違いではあるが、この差が望遠撮影の強みに寄与しているという。

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「28-75mm F/2.8 Di III RXD」は、ソニーEマウント用の35㎜フルサイズ対応大口径標準ズーム。ワイド側を28mmと控えめにしたことで、小型化と高画質の両立が可能になったという。とはいえ、望遠側は、75mmと一般的な70mmよりも長く、ポートレート撮影などを行うユーザーに配慮したという。このほか、ワイド側での最短距離を0.19m(望遠側は0.39m)とし、広角で寄りきった強いパースペクティブとボケを生かした撮影が可能だ。

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「28-75mm F/2.8 Di III RXD」については、まだ知らされている情報は限られているが、会場には同レンズで撮影された製品ポスターが展示されている。写真はF4に絞って撮影されたポートレートだが、極めて解像力が高いようで、肌表面の細かい質感までキッチリ描写されているのが確認できる。モデルさんが気の毒!

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タムロンブースではおなじみとなった「クリーニングコーナー」も設置。会場受け付けでの先着順となるが、タムロンレンズを持参すると、10分程度の時間をかけてプロの手で丁寧にクリーニングしてくれる。記者も使用中の同社製レンズをクリーニングしてもらったが、前玉や後玉のほか、マウント面などのヨゴレも丁寧に除去してもらえた。タムロンレンズを愛用しているなら、ぜひ持参してクリーニングしてもらおう!

〈写真・文〉河野弘道