中野耕志さんが、ソニーXQDカードとニコンD4Sで撮り下ろした作品ギャラリー。高速連写で捉えたさまざまな野鳥の飛翔や羽ばたきを、『CAPA』本誌未掲載分も含めて公開!
オオワシの飛翔美を連写で仕留めた!
早朝の斜光に照らされ、流氷原を飛翔するオオワシ。「初列風切」と呼ばれる両翼端の羽まで構図に収めるよう意識して追う。連写することで、ベストな翼のフォルムが得られた。XQDカードなら安心して連写できる。
黄昏に舞い飛ぶウミネコのシルエット
海が夕日を反射して美しく輝いていた。目を凝らせば、そこをウミネコたちが次々と通り過ぎていく。すぐさま500ミリF4装着のD4Sで小刻みに高速連写。ひっきりなしのタイミングの中、躊躇せずにレリーズできた。
貴重な撮影の機会も攻めの絵作りに挑戦できる
イギリスで撮影したニシツノメドリ(パフィン)。これは特徴的なクチバシがわかるように狙ったうちの1コマ。翼の羽ばたき(翼動)が速く、その形を見ながらタイミングを計ることは事実上不可能なので、高速連写で捉えた。
羽ばたきシーンは機材の高速性能が求められる
水浴びをしたホシハジロが羽ばたいて水滴をはじき飛ばす。翼のフォルムがポイントなので、羽ばたきを狙う際は、むしろ飛翔シーンより長めに高速連写するケースが多い。そんなときでも、XQDカードによるバッファ待ちは経験した記憶がない。
信頼性の高さ。その恩恵は海外でも痛感する
マレーシアで撮影したシロハラウミワシ。野鳥撮影は相手次第といえるが、シンプルかつ生息地がわかるような背景を選びたいところだ。その意味で、万が一でもここぞというタイミングでシャッターが切れなくなることだけは避けたい。
少ないチャンスをより確実にものにできる
目の近くから後頭部へ流れる黒い筋模様(過眼線)が名前の由来となっているエリグロアジサシ。とにかく野鳥撮影はシャッターチャンスそのものが圧倒的に限られてしまうので、撮れるときに間違いなく撮れるのが第一なのだ。
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中野耕志 Koji Nakano
1972年、神奈川県生まれ、千葉・流山育ち。野生生物や自然風景、航空機から二輪レース撮影まで幅広い分野で活躍。特に野鳥と航空機の “飛翔体” 撮影には定評がある。日本写真家協会(JPS)会員。
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