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【CP+2018/ケンコー・トキナー】トキナーからフルサイズ一眼レフ対応レンズ operaシリーズが登場! ゴドックスのワイヤレスストロボも魅力的

毎回、たくさんのカメラ周辺アイテムを出品するケンコー・トキナー/スリック/KPI合同ブース。交換レンズやストロボ、フィルター、カメラバッグに三脚など、見て回るだけで楽しくなってしまうブース展示だが、今回ぜひともチェックしてもらいたいのがトキナーの新レンズ「opera 50mm F1.4」とサムヤンのF1.2単焦点レンズ2本。また、KPI(ケンコープロフェッショナルイメージング)ではGODOX(ゴドックス)の電波式ワイヤレスストロボ新製品をプッシュしていた。

 

ケンコー・トキナーブースの真正面でアピールしていたのが、トキナーの参考出品レンズ「opera 50mm F1.4」。フルサイズ一眼レフカメラ用の高品位レンズシリーズ「opera(オペラ)」の第1弾となる50mm単焦点レンズだ。超音波モーターAF駆動で、素早く正確にピント合わせが可能。ボケ味も美しく、開放で滑らかにボケていく描写感は、ぜひとも実機で確認してほしい。

「opera 50mm F1.4」は、ニコンFマウントとキヤノンEFマウントを用意。ニコンマウントには、トキナーレンズ初の電磁絞りを採用している。

 

トキナーレンズのセミナーを担当する写真家の高橋良輔さんも「フルサイズのデジタル一眼でこそ真価を発揮する50mm単焦点。写真がデジタル化された今の時代では、このクラスの新設計レンズが必須だろうね」とオススメしてくれた。なお、発売は2018年夏を予定しており、価格は110,000円前後になるという。

 

サムヤンが2月に海外発表した「XP 50mm F1.2 AS UMC」。5000万画素オーバーの超高画素カメラや8K動画撮影にマッチするフルサイズ対応マニュアルフォーカスレンズ XPシリーズの最新レンズ。日本国内では5月ごろの発売を予定しており、価格はオープンだが115,000円程度になるようだ。

 

「AF 35mm F1.4 FE」は、2018年1月に発売されたフルサイズミラーレスカメラ用の大口径オートフォーカスレンズ。対応マウントはソニーEマウントのみ。

余談だが、このサムヤンに限らずシグマ、LAOWAなどのレンズメーカーが軒並みソニーEマウントに対応した新製品を発表している。このあたりも、フルサイズミラーレスカメラα7シリーズで追い風が吹いているEマウントへの対応を優先する姿勢が見て取れる。

 

 

ゴドックスのワイヤレスストロボが面白い

 

KPIエリアでは、ストロボメーカーGODOX(ゴドックス)の新製品を展示。「TT350 N」はガイドナンバー35の電波式ワイヤレスストロボで、13,520円(税別)という低価格と、本体重量210gという軽量コンパクトさが魅力。これなら、カメラバッグに入れて持ち歩けば、なにかと便利に違いない。

 

その「TT350 N」を電波式ワイヤレスでコントロールするフラッシュトリガーが「X Pro」(税別 10,880円)だ。最大32チャンネルで調光量をコントロール可能で、30m程度まで電波が届くというから、多灯ライティングには欠かせないアイテムだろう。

 

KPIブースでひときわ異彩を放っていたのが、このA1フラッシュだ。これは、スマートフォン用のワイヤレスフラッシュユニットで、スマホ撮影の際に使うフラッシュなのだが、実は面白いのはそこではない。なんと、このA1フラッシュはスマホアプリを使ってGODOXのプロ用フラッシュユニットをワイヤレスシンクロさせることができる機能を持っているのだ。

 

このA1フラッシュも、専用スマホアプリを使えば32チャンネルをコントロールできる。ただし、ユニットのコントロールはBluetooth接続になるため、そこまで離れた場所のコントロールは難しそうだ。なお、LEDライトも搭載されているので、常時発光での撮影にも対応しているというスグレモノなのだ。

 

ステージセミナーも充実しており、写真家・萩原和幸さんがポートレートセミナーを開講するほか、先述の高橋良輔さんや藤里一郎さん、川合麻紀さんなどが登壇するので、こちらもチェックしたい。また、ここで紹介しきれなかったカメラバッグやレンズフィルターなどの新製品も展示されているので、ケンコー・トキナーブースのチェックは必須だ!

 

〈写真・文〉水澤 敬