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【雨ならではの撮り方講座】-スナップと雨- 地面の反射を見つけろ!

外出が億劫になるだけでなく、機材がぬれるので撮影をしない人も多いだろう。しかし、雨の日だからこそ、雨上がりだからこそ撮れる写真がある。ここでは雨天ならではの撮り方を、その道のプロに聞こう。

雨の日のスナップ撮影では、町並みや歩行者を主題にしつつ、副題として雨天ならではの被写体を取り入れるのが効果的だ。例えば、傘や長靴などの雨具、ぬれた地面の反射、付着した水滴など。撮り方としては、被写体ブレを避けるため、高感度を積極的に利用したい。
ネオンが反射する地面に人物のシルエットを絡めて作画する

雨の日は低い目線で街を眺めるのがおすすめ。特に夕方以降は、ぬれた道路に外灯やネオンが反射して、普段とは違った光景が見つかるはず。上の写真では、反射する路面と歩行者の足のみを切り取り、街の雰囲気や人物の様子など見えない部分を想像させる効果を狙った。

105ミリ相当 マニュアル露出(F5.6 1/320秒) ISO6400 WB:オート

 



鮮やかな地面の反射を見つけても、画面にアクセントとなる被写体や動きがないと、イマイチ面白みに欠ける。

 

雨の日だからこそ撮れる写真がある。濡れた地面に反射する日常的な風景に、一度カメラを向けてみるのも良い。

 

写真・解説/永山昌克