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【月景の撮り方③】月のウサギが撮れる露出補正の設定方法

星空と同様に、月のある景色(月景)もフォトジェニックです。カメラが好きな人にとって、こちらも挑戦してみたい!被写体です。月も星の撮影と同じく、撮影方法の悩みは尽きません。ですが、やはり満月や三日月だと絵になりますしカメラを向けたくなります。これから流星群や皆既月食、火星の接近など、天体撮影では、イベントも盛りだくさん。月と地上風景を絡めた月景写真の撮り方やテクニックをご紹介いたしましょう。

 

 

オート露出では明るく写りがち。マイナス補正で夜の雰囲気を引き出そう

月景撮影の露出でポイントになるのがシャッター速度です。焦点距離によって適切なシャッター速度は異なりますが、望遠になればなるほどシャッター速度を速くする必要があります。シャッター速度が適切でないと、月が被写体ブレを起こすので要注意です。

そして、月がぶれないシャッター速度にするには、絞りとISO感度で露出を整えます。高感度に設定すると絞り込んでの撮影が可能になり、ピント合わせも楽になりますが、ノイズの発生が懸念されます。特に暗い夜空ではノイズが目立つので、 ISO感度は低めに設定するのが基本です。

また、カメラが導き出した露出そのままで撮影すると、明るい写真になってしまいがちです。露出補正をマイナス1~2程度すると夜の雰囲気を引き出せます。

 

基本テクニック

月がぶれないシャッター速度を知ろう

当たり前だが月は動いている。なので、シャッター速度を誤るとぶれて写ってしまう。止めて写すための目安は、広角レンズなら10秒以内、200ミリの望遠レンズであれば2秒程度である。日が落ちて間もない時間帯であれば、これらのシャッター速度はISO感度をあまり上げなくても得られる。感度が上がりすぎるときは、絞りを開けて調整する。

 

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長時間露光にしてしまい、おまけに三脚を蹴ってしまい、月が何重にも重なって写ってしまった。

 



5秒露光で飛行機の軌跡が目立たないように写す

絞りを絞って10秒くらいの露光で撮影したかったのだが、飛行機が複数飛んでおり、軌跡が中途半端に入ると嫌だったので、絞りを開けて5秒で撮影した。飛行機は止まりはしないが、目立たないように撮影できた。

50ミリ相当 絞り優先オート(F4 5秒) -1補正 ISO500 WB:太陽光

 

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