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2018夏の天体ショーを撮ろう!ペルセウス座流星群&皆既月食の撮影術

2018年の夏はペルセウス座流星群に代表される流星群の時期を迎えます。しかも7/28未明の皆既月食、そして15年ぶりに起きる火星大接近と天体イベントが盛りだくさんです。そろそろ下準備と撮影方法やテクニックの予習をして、万全にしておきましょう!

 

天体イベントが目白押し!神秘的な星空を撮影しよう

今年の夏はペルセウス座流星群に加え、7月28日早朝の皆既月食、7月31日の火星大接近と大きな天体イベントが続く。特に6月末から流星群がやってくる時期を迎える。6月末、7月末は満月と重なってしまうため、撮影にはあまりいい条件ではないが、月を避けてフレーミングすれば撮影できるチャンスは十分にある。また、ペルセウス座流星群が極大を迎える8月13日ごろはほぼ新月のため、撮影にはとてもいい条件になる。なお、今年のペルセウス座流星群の極大は8月13日午前10時と昼間だが、前日、翌日の22時ごろから夜明けまでは充分楽しめるという予報が出ているので、ぜひ撮影にチャレンジしてほしい。

7月28日の皆既月食は東京では皆既したまま月没を迎える月没帯食と呼ばれる月食だ。徐々に空が明るくなっていく時間帯なので連続撮影しようとすると撮影の難易度は高いが、薄明の中、徐々に欠けていく月はとてもいい被写体になるはず。また、皆既月食のときには最接近を間近に控えた火星が月のすぐ左下にいるので、とても面白い撮影ができそうだ。天体望遠鏡を使った拡大撮影はハードルが高いが、今年の火星は6月下旬から9月上旬くらいまでマイナス2等級を超える明るさで南の空に輝いている。星景写真にひときわ赤く輝く火星をアクセントとして使うのもいいだろう。

7/17~8/24 ペルセウス座流星群

超広角系のレンズでフレーミング&連写で撮り続ける

いつどこに流れるかわからない流星は、できる限りたくさんの方角を連写で撮影し続けたい。基本的には超広角レンズや魚眼レンズを使うことになるが、画角が広くなればなるほど流星の光跡は短くなってしまう。また、複数台のカメラを暗い中でセッティングするときには、自分や仲間のカメラが写り込まないように注意しよう。

 

夜の長時間撮影を想定し機材を準備する

撮影機材はカメラ、レンズ、リモートスイッチ、三脚と基本は風景写真の撮影とほぼ同じだが、暗い所に慣れた目を保護するための赤色光のライトと結露を防ぐレンズヒーターは必需品。長時間の連続撮影になるので、大容量のメモリーカード、予備の電池も用意。赤道儀があると、さらに本格的な天体撮影が可能になる。

 

ビクセンのレンズヒーター360。レンズに巻き付けUSBモバイルバッテリーで動作する。一度霧が付きはじめてから巻いてもなかなか消えないので、最初から装着しておこう。

 

高感度設定で流星の淡い光を写し取る

一瞬で流れて消えてしまう流星を捉えるには、レンズの絞りは開放、感度はノイズが我慢できる限界まで上げて連続撮影する。シャッタースピードは撮影地の空の明るさにもよるが、4~30秒くらいになることが多い。メインの夜空が明るくなりすぎないようシャッタースピードを決める。

キヤノンEOS 5D MarkⅡ EF14ミリF2.8L USM マニュアル露出 絞りF2.8 15秒ISO1600 WB:マニュアル ふたご座流星群(流星部分のみ4枚合成)

 

2018年夏に見られる主な流星群

※極大:流星群の活動がいちばん活発になる時期。

 

放射点にとらわれず夜空全天が撮影ポイント

流星群には放射点(輻射点)がある星座の名前が付けられている。ペルセウス座流星群は北東方向のペルセウス座付近にある放射点から流星が流れるのだが、流星撮影は単純に放射点にカメラを向ければ良いわけではない。放射点付近は光跡の短い流星が多く、離れているほうが長い光跡を描く流星を捉えることができる。

 

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