特集

【滝の撮り方④】プロカメラマン厳選!俺の“滝”撮影の絶景スポットBest 5

滝の知識、基本設定、切り取り術など自己流の撮り方を徹底解説!

暑い夏に、涼を求め、マイナスイオンを浴びながら滝の撮影に挑戦したい。今回はガイドブックにあるような滝写真ではなく、個性が際立つ「俺流」の作品を目指して、滝の種類から基本の設定、切り取り術までをご紹介しよう。

 

 

俺の“滝”撮影の絶景スポットをベスト5形式でご紹介します。いろんな種類の滝があって、ひと味違った撮影が楽しめそうだ。

 

【No.5】約3㎞歩いてたどりつく着く段瀑

五重の滝(宮崎県日南市)

猪八重渓谷の約3㎞に及ぶウォーキングコースの最奥に位置する滝。下段の滝の階段状に流れ落ちる姿は独特で、部分を切り取って水の表情だけを捉えても面白い。コースの途中には、岩つぼの滝や流合の滝など、いくつもの滝が架かっている。

 

【No.4】細身の直瀑で春と秋がきれい

氷室の大滝(高知県いの町)

道路沿いから撮影できて気軽に訪れることができる滝だ。細身の優雅な姿が印象的で、滝の周りには木々が生い茂る。一部分を狙うよりも、周囲の木々を生かしながら全景を捉えるとよい。春の新緑や秋の紅葉の時期は、いっそうその美しさが際立つ。

 

【No. 3】落差80mの直瀑で光と霧が狙い目

惣滝(新潟県妙高市)

山深い燕温泉の奥に流れる落差80mの直瀑。緩やかな弧を描きながら落下する様子はとてもフォトジェニックで、滝に光が当たるとその美しさは倍増。霧のときも狙い目だ。望遠レンズで滝の一部分を切り取ると、その大きさが表現できる。

 

【No.2】直瀑と分岐瀑が共存する滝

青垂滝(雄滝)(岐阜県高山市)

上部が直瀑、下部が分岐瀑の形状を持つ90mを超える雄大な滝。残念ながら現在は個人での立ち入りが制限されているが、「五色ヶ原の森ツアーセンター」が主催するツアーに参加すれば訪れることができる。

 

青垂滝の撮影ポイントはココ!

上段と下段の滝を別々に写すよりも、両方の滝を1枚にまとめると雄大な姿を表現できる。またスローシャッターで撮影すると、優雅な雰囲気も盛り込むことができ効果的だ。

 

 

【No.1】上から下から、とにかく絵になる

荒滝(三重県熊野市)

道路から見下ろした所に流れる荒滝として知られる。しかしあるとき、崖下にうっすらと踏み跡があることに気がつき、注意しながら降りてみた。すると上から見る姿とは全く別の表情を見せてくれた。崖は急なので絶対に無理をしないように。

 

 

荒滝の撮影ポイントはココ!

左側の木々の間から光が差し込む午後が狙い目。滝の正面から水と岩が織り成す姿を捉えても良し、右側から光が当たった滝の一部を切り取っても良しと、とにかく絵になる滝だ。

 

俺流の滝撮影には絶景スポット“ベスト5”をご紹介いたしました。滝の種類によって、それぞれ撮影方法や撮影位置を変えて、ひと味違うダイナミックな撮影を楽しんでください。

 

写真・解説/伊藤亮介