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星景写真には絶対必要です!プロカメラマンおすすめ画像ソフト5選

星景写真を美しく仕上げるには、パソコンでのフォトレタッチが欠かせません。また比較明合成を行う際もパソコンでの画像処理が必要になります。ここではおすすめの画像ソフトを紹介しましょう。

 

 

おすすめ画像ソフト①

Lightroom Classic CC

対応OS:Windows 10/8.1/7 SP1、macOS 10.13/10.12/10.11
価格:フォトプラン月額980円~
URL:https://www.adobe.com/jp/products/photoshop-lightroom-classic.html


連続撮影した大量の RAW データも一括処理できる高機能 RAW 現像ソフト

プロから写真愛好家まで幅広い層に人気のRAW現像ソフト。色や明るさの補正のほか、ホワイトバランス、階調、トーンカーブ、明瞭度、色相・彩度、シャープ、ノイズ除去、変形など主要な画像補正機能を完備し、狙いどおりの状態に写真を仕上げて出力ができる。本ソフトならではの特長は、複数の画像をまとめて処理するための機能が充実していること。例えば、比較明合成の素材として撮影した膨大な数のRAWデータをまとめて補正し現像することが容易に行える。1枚の画像に施した補正の内容をコピーして、ほかの複数の画像に同じ補正を素早く適用することも可能だ。レイヤーや画像合成の機能は備えていない。

 

■Lightroom Classic CCの作業画面

●モジュールピッカー
ここをクリックし、画像管理用の「ライブラリ」モジュールや、補正用の「現像」モジュールなど、作業内容に応じて7つのモジュールを切り替えられる。
●左パネル
画像の表示切り替えに使う「ナビゲーター」パネルや、作業履歴が表示される「ヒストリーパネル」などが並ぶ。
●ツールバー
フラグやレーティング、ラベルなどを設定できる。
●右パネル
ホワイトバランスや階調補正を行う「基本補正」パネルや、ヒストグラムパネル、トーンカーブパネルなどが表示される。
●フィルムストリップ
読み込んだ写真がここに表示され、必要に応じて選択ができる。

 


Photoshop との連携に優れることも特長の1つ。 例えばLightroom上で複数の画像を選択し、それをPhotoshop上でレイヤーとして開くことができる。

 

複数の画像を選んで「同期」を選択すれば1つの画像に適用している補正の内容を、選択中のほかの画像に素早く適用できる。

 

おすすめ画像ソフト②

Adobe Photoshop CC

対応OS:Windows 10/8.1/7 SP1、macOS 10.13/10.12/10.11
価格:フォトプラン月額980円~
URL:https://www.adobe.com/jp/products/photoshop.html


レイヤーやマスクによる合成もできるプロ向け本格フォトレタッチソフト

世界的に圧倒的なシェアを誇るプロ仕様のフォトレタッチソフト。Lightroomとの主な違いは、Lightroomは複数の画像を一括処理するのが得意であるのに対して、 Photoshopは個々の画像をより細かく補正 ・ 加工する用途に適していること。例えば、レイヤーを使った画像合成や、複雑な選択範囲を利用した部分補正、フィルターによる特殊効果などが柔軟に行える。操作面では、パネル類が固定されているLightroomとは異なり、Photoshopでは各種のパネルを好きな位置に配置して作業ができるようになっている。

星や月の写真を仕上げるための機能としては、色や明るさの補正のほか、比較明などの多彩な描画モード、HDR合成、修復ブラシなどが役立つ。

 

■Adobe Photoshop CCの作業画面

●ツールパネル
各種のツールを切り替えるためのパネル。ツールは、選択やレタッチ、描画などのグループごとにまとめられている。
●オプションバー
選択中のツールに関するオプション設定がここに表示される。
●ドキュメントウィンドウ
作業中の写真を表示。複数の写真を並べて表示することも可能だ。
●パネル
レイヤーを管理するための「レイヤー」パネル、チャンネルを切り替えるための「チャンネルパネル」など各種のパネルを表示。各パネルの表示/非表示や位置、大きさなどは自由に変更できる。

 



比較明合成を行う場合は、ファイルメニューの「スクリプト」→ 「ファイルをレイヤーとして読み込み」を選択し、素材となる複数の写真をまとめて読み込む。
 


フィルターメニューにある「Camera Rawフィルター」では、 Lightroomに搭載されたものと同等の機能をPhotoshop上で適用できる。星の強調に役立つ「明瞭度」はこの中にある。
 

レイヤーやマスクを使った複雑な画像合成に対応。トーンカーブやレベル補正などをレイヤーとして適用できる「調整レイヤー」機能もある。

 

おすすめ画像ソフト③

KikuchiMagick(キクチマジック)

対応OS:32bit版 Windows 8/7/Vista/XP、64bit版 Windows 8/7/Vista
価格:フリーソフト
URL:http://kikulab.blogspot.jp/p/kikuchimagick.html


数百枚の合成も素早く行える比較明合成の専用フリーソフト

星空の比較明合成とは、数秒の短い露光時間でたくさんの枚数を撮影し、それらの写真をあとからレタッチソフトを使って合成し、星を点ではなく光の軌跡として表現する技法だ。長時間露光による光跡表現とは異なり、地上の明るい建物などが露出オーバーにならないため、都会でも星の光跡が撮影できるメリットがある。そんな比較明合成の画像処理には、専用のフリーソフトを使うのが便利。なかでも「KikuchiMagick」は、シンプルな機能と操作性ながら、正確でスピーディーな処理ができるおすすめのソフトだ。細かい設定は特になく、素材写真と保存場所を指定するだけで、自動的に比較明合成を仕上げてくれる。

 

1 KikuchiMagickのメイン画面。作業を行うには、まず「元画像フォルダ」をクリックする。

 


2 素材となる写真の入ったフォルダを選択し「OK」を押す。

 

3 メイン画面で「保存ファイル」をクリックし、出力するファイルの名前と場所、ファイルの種類を決める。ファイル形式はJPEGのほか、TIFF/PSD/PNGにも対応する。
 

4「実行」ボタンを押すと合成がスタート。しばらく待って「完了」が表示されれば指定した場所に比較明合成の写真が出来上がっている。

 

おすすめ画像ソフト④

SiriusComp(シリウスコンプ)

対応OS:Windows 10/8/7/VISTA/XP
価格:フリーソフト
URL:http://phaku.net/siriuscomp/


静止画の比較明合成に加えてタイムラプス動画も作成できる

「SiriusComp」は、KikuchiMagickと同じく比較明合成用のフリーソフトだ。使い方の説明が記されたユニークなメイン画面を備え、誰でも迷うことなく手軽に比較明合成が行える。静止画だけでなく、比較明合成のタイムラプス動画を自動作成できる点も面白い。

 

SiriusCompのメイン画面。「保存先ファイル名」の「参照」をクリックし、出力するファイルの名前と場所、ファイル形式を決める。出力ファイル形式はJPEG、TIFFに対応。

 

オプションとしてタイムラプス動画の作成に対応。必要に応じてフレームレートやサイズの設定もできる。

 

おすすめ画像ソフト⑤

StarStaX

対応OS:Windows/Mac/Linux
価格:フリーソフト
URL:http://www.markus-enzweiler.de/software/software.html


Mac ユーザーにもありがたい海外製の比較明合成フリーソフト

「StarStaX」は3種類のOS版が用意された比較明合成のフリーソフト。選択肢が少ないMacユーザーにはありがたい存在だ。使い方はシンプルで簡単。カラフルなアイコンのボタンをクリックすると、素材の読み込みや出力場所の指定、実行などが行える。

 

StarStaXのメイン画面。左側の「Drop images Here」の部分に素材となる写真をドラッグ&ドロップして読み込む。
 

準備ができたら「Start Processing」のボタンを押して合成を開始。完了すると、その画像が表示される。

 

 

星景撮影では、美しい写真に仕上げるために、撮影後の画像処理が欠かせません。ですので、フォトレタッチや比較明合成に便利な画像処理ソフトを利用して、星空や星の軌跡、夜空のグラデーションを、色の補正をしながら加工しましょう。