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プロに聞いた!実際ドローン操作しながら撮影ってどうやってるの?

最近、ドローンで撮った空撮映像を目にすることが多くなっています。個人でお求めやすい価格のモデルも出てきました。カメラの性能はもちろん、飛行性能も各種制御系が進化して、操作も簡単になってきました。ドローン撮影をやってみたいけどコスト面やテクニック面など躊躇されている方、断言します!始めるなら今ですよ!

今回は撮影テクニックはもちろん、おすすめの機体やドローン撮影を始める際のコスト面など、様々な角度からドローンについてご紹介いたします。これまで見たことのないシーンを求めて大空に羽ばたきましょう!

 

動画も静止画も撮れるドローン撮影術

静止画は露出に注意

ドローンで静止画を撮影する場合、その画素数は、1/2.3型センサーのMavicシリーズでは有効1200万画素、1型センサーのPhantom4 Proシリーズでは有効2000万画素となる。レンズの画角はMavic Proがフルサイズ判換算で26ミリ相当、Mavic AirとPhantom4 Proシリーズが24ミリ相当となる。機能は一般的なカメラに準じており、露出モード、ISO感度、露出補正のほか仕上がり設定であるピクチャースタイル、画像形式(JPEGとDNG)などを備える。

なお、静止画で注意したいのが露出。Mavicシリーズでは絞り機能が搭載されておらず、常に絞り開放で撮ることになる。そのため、撮影条件によっては露出オーバーになってしまうことも。NDフィルターは動画に限らず、静止画撮影でも用意しておこう。

 

動画は4Kで撮りたい

 

Mavicシリーズ以上なら4Kでの撮影が可能だ。解像度および解像感の高さに加え、動画からフレームを抜き出したとき800万画素の静止画となることなどを考慮すると4Kでの撮影がオススメだ。ただし、容量が大きく書き込み速度の速いメモリーカードの使用が必須となり、また快適な動画再生のためにPC環境を整える必要がある。

4Kに限らず動画はAE露出で撮影を行なうとき、被写体の明るさが変わると時間差をおいて露出が変わり、目障りに感じることが多い。そのためマニュアル露出での撮影がベスト。一方ホワイトバランスについては、急激に色調が変化することは少ないのでオートの選択で問題ないことが多い。動画は、ドローンのフライトテクニックや編集テクニックも仕上がりに大きく影響するので鍛錬を要すると覚えておこう。

 

スマホやタブレットは必需品

 

基本的にDJIのドローンはスマホやタブレットがなくても飛行できるが、撮影時のアングルの確認に加え、フライト時の機体の情報を知り安全なフライトのためにはマスト。フライトの際は必ず使用するようにしたい。「DJI 4」はアンドロイド、iOSともに対応しているので安心だ。

 

アプリ「DJI GO 4」を使いこなそう

 

DJIのドローンを飛ばすにはフライトアプリ「DJI GO 4」を使用する。フライト時の情報やカメラからの映像表示のみならず、カメラ機能の設定、ドローンのファームアップ、フライト記録、スマホ内にキャッシュされた動画の編集なども行なえる。

 

 

「DJI GO 4」は動画の編集機能のほか、ショートムービーを自動的に作成する機能も搭載されている。出来たショートムービーをユーザーが編集し直すことも可能で、面倒な動画の編集作業を軽減できる。

 

NDフィルターは動画、静止画で有効

滑らかな動きの動画を撮影するには、フレームレートと同じか、その倍のシャッター速度が適している。それよりも速いシャッター速度だと、カクカクとした動きの動画となってしまう。そのためシャッター速度が高速となるような明るさの被写体の場合NDフィルターは必須。また、Mavicシリーズなどは絞り機能が搭載されていないので、静止画撮影でもあると重宝する。

PLフィルター
ドローン用のPLフィルターがサードパーティーからリリースされている。一般的なカメラと同様、よりコントラストの高い仕上がりを得たいときや水面などの反射を抑えたいときなどに使用する。なお、PLフィルターを装着して撮影する場合、一度撮影する方向にフィルターを装着したドローンを向け、効果を確認してから飛ばすとよいだろう。

 

 

セブ国際空港のあるフィリピン・マクタン島からチャーター船で約30分、カオハガン島南岸上空をフライトした。密集したトタン屋根の住居と独特の形状の小舟が特徴的な写真となった。(撮影地:フィリピン・カオハガン島)

Phantom4 Pro+ 絞りF4.5 1/60秒 ピクチャースタイル:風景