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【カメラ用語事典】測光方式/測光モード

測光方式とは、カメラが露出を決めるための光の測り方のこと。カメラが露出を決めるとき、レンズを通して入ってくる光を露出計がとらえて、その光に見合った絞りとシャッター速度を算出する。その際に露出計が画面上のどこの部分の光を測るかによって露出は変わる。

カメラには一般的に、測る範囲や特性の異なる3~5種類の測光方式が搭載されている。初期設定の「多分割測光(評価測光)」のほか、フィルムカメラと同様の「中央部重点測光」や「スポット測光」などがある。なお、多分割測光や中央部重点測光はメーカーによって名称が異なる。

多分割測光は現在のカメラで主流の測光方式で、ほぼこの設定で問題ない。画面内をいくつかに分割し、各々で得られた情報を総合的に判断して露出を決定する。中央部重点測光は画面の中心部に重きをおいて測光し、スポット測光は画面のごく狭い範囲(部分)のみを測光するものだ。

 

 

キヤノンEOS-1D X MarkⅡでは、天面の液晶モニターに測光モードのアイコンが表示される。これは、初期設定の評価測光のアイコン。