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【イルミネーション&ライトアップ撮影の基本④】真っ暗?トワイライト?撮影のベストな時間帯

冬は街にイルミネーションやライトアップされた被写体があふれ、カメラを向けたくなる季節。ここでは、それらをキレイに撮るためのカメラ設定や撮影機材などの基本知識から、ツリーやタワー、建物など、被写体ごとの対応法までを紹介する。

 

 

イルミネーション&ライトアップ撮影のベストな時間帯

イルミネーションの場合 → 空が真っ暗になってから

暗い空を背景にすると、明るいイルミネーションがまぶしく浮かび上がる。そのキラキラ感を増幅するには、背景との明暗差が大きいほうが有利だ。ただし、イルミネーションの明るさを抑えようと暗い写真になることもあるので、そのときは露出補正で明るくする。
 

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暗くなる前のトワイライトの時間帯。イルミネーションの点灯も見えるが、明るい空に視線が向き、せっかくのイルミネーションが目立たない。
 

ライトアップの場合 → 空が真っ暗になる前のトワイライトの時間帯

イルミネーションは光の粒々だが、ライトアップは光に照らされた建物などの大きな被写体。空が明るくても建物が溶け込むことはなく、むしろ残照のグラデーションの空に浮かび上がる姿が美しい。撮影は日没20~30分後の、空が完全に暗くなる直前がベストだ。
 


空が真っ暗だと、ライトアップされた橋と背景との明暗差が大き過ぎて、ライトアップが白とび、もしくは周囲が暗くなり落ちてしまう。
 

 

写真・解説/川北茂貴