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【イルミネーション&ライトアップ撮影の基本⑤】華やかに仕上がる構図は空間の切り取り方で決まる!

冬は街にイルミネーションやライトアップされた被写体があふれ、カメラを向けたくなる季節。ここでは、それらをキレイに撮るためのカメラ設定や撮影機材などの基本知識から、ツリーやタワー、建物など、被写体ごとの対応法までを紹介する。

 

 

イルミネーション&ライトアップ撮影の構図

真っ暗な空や空間を画面内に入れ過ぎない

橋をアップにすることで無駄な空間を極力排した。被写体が大きく写り、構図に迫力と緊張感が出た。そして、ちょうど通った船の光跡を手前に入れる。これもまた、構図の空いた空間を埋めるのに好都合だ。 
 

上部が空き過ぎているためライトアップされた橋が小さい。夜空に月や星の軌跡などがあれば別だが、真っ暗な夜空はなるべく狭くしよう。
 

 

オブジェをアップで撮ってみたが、右写真は上部の暗い空間により華やかさが半減。そこで、背景のイルミネーションで額縁の中の絵のように切り取ると、華やかになった。暗い空間の量で仕上がりの印象は大きく変わる。
 

 

写真・解説/川北茂貴