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【カメラ用語事典】ガイドナンバー

「ガイドナンバー」はフラッシュの光量(光の強さ)を示す数値で、これが大きいほど遠くの被写体を明るく照らせる。室内でスナップ撮影する程度ならカメラの内蔵フラッシュで十分だが、結婚式場などのように広い場所ではガイドナンバーの大きいフラッシュが必要になる。

フラッシュの光が被写体に届く距離(到達距離)は、一般にガイドナンバーの数値と撮影時のF値(絞り)、ISO感度の3つから計算することができる。ガイドナンバーを「GN」、絞りを「F」とする計算式は以下のようになる(単位m)。

 

到達距離(m)=GN×√ISO/100÷F

 

一般的なデジタル一眼に搭載されている内蔵フラッシュのガイドナンバーは「12」。この場合、ISO100で撮影したとき、到達距離はF4で3m、F5.6では約2.1mになる。ISO200にすると、F4で約4.2m、F5.6で3mと距離が伸びる。

 

キヤノンのフラッグシップモデル、スピードライト 600EX II-RT。最大ガイドナンバーは「60」(焦点距離200ミリ時)と大光量。
 

 

ニッシンデジタルのi40。最大ガイドナンバーは「40」(焦点距離105ミリ時)。小型ながらクラス最大光量で、ミラーレス一眼ともバランスがよい。