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【カメラ用語事典】流し撮り

流し撮りとは、スポーツや鉄道、飛行機など動きのある被写体を撮る際に使う撮影テクニック。シャッター速度を遅めに設定し、移動する被写体の動きに合わせてカメラを振りながらシャッターを切る。すると、被写体だけが写し止められ、背景はぶれて躍動感あふれる写真となる。動感表現にうってつけの手法だ。

流し撮りの基本は、シャッター速度優先オート(Sモード、またはTvモード)を使い、1/15~1/60秒程度に設定。慣れないうちはシャッターを切る瞬間にカメラの動きが止まってしまいがちなので、何度も素振りして練習することが大事。被写体とカメラの動きの速度が一致すれば、動いている被写体はピタッと止まって写る。

 

上から順に1/15秒、1/60秒、1/125秒で撮影。流し撮りではシャッター速度を遅くするほど背景が流れる度合いが大きくなり、スピード感が強くなる。ただし、遅くするほど撮影の難易度は上がる。
 

 

写真/永山昌克